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武田薬品、大阪・十三工場に100億円投資 抗がん剤「リュープリン」新製造棟

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M武田薬品工業大阪工場
M武田薬品工業大阪工場

 武田薬品工業が、大阪工場(大阪市淀川区十三)に100億円を投じて前立腺がんなど向けの抗がん剤「リュープリン」の新製造棟を建設することが30日、分かった。平成31(2019)年春に着工し、33年春の操業を目指す。同社は、欧州医薬品大手シャイアーの買収を計画する一方、主力事業以外の資産については、ブラジルの子会社売却など選択と集中を進めているが、創業の地・大阪での看板製品製造は強化する。

 リュープリンは、自社開発した前立腺がんや子宮内膜症治療薬の注射剤で、29年度の世界売上高が1144億円。同社の医薬品としては3位の売り上げを誇る。新製造棟は4階建てで建築面積2800平方メートル。産業用ロボットなどを導入し、高品質化と高効率化を図る。

 国内では大阪と山口県光市に工場を持つが、26年に生産拠点の見直しを行い、国内の錠剤生産を大阪から光工場に移して集約。ただし、十三にあった研究所で開発されたリュープリンは生産を続けている。

 同社は経営効率化のため、資源の選択と集中を急いでいる。欧州医薬品大手シャイアーを6兆8千億円で買収する計画で、クリストフ・ウェバー社長は7月、決算を説明する電話会議で主力事業以外の資産について「なお売却を検討する」と説明した。

 同社は、江戸時代の天明元(1781)年に大阪市中央区道修町(どしょうまち)で創業。大阪工場では大正4(1915)年に初めて医薬品製造を行い、薬づくりの原点といえる拠点となっている。

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