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【鬼筆のスポ魂】ゾゾタウンの新規球団参入宣言に球界ゾゾッ…16球団制どうなる?

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「ZOZOTOWN」の前澤友作社長
「ZOZOTOWN」の前澤友作社長

 突然の嵐のように球界を駆けめぐった新規球団参入の話題。衣料品通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイの前沢友作社長(42)が自身のツイッターに「プロ野球球団を持ちたいです」と書き込み、球団所有に意欲を示したことで大騒ぎになった。

 千葉県出身の同社長は地元貢献への気持ちが強く、すでにロッテの本拠地球場の命名権を2016年から10年間取得。投資した金額は30億円以上といわれ、今回の意思表示はさらにプロ野球界に踏み込んでいく希望を表明したものだ。

 日本野球機構(NPB)の首脳によると、今回の前沢社長の意思表示の裏には驚くべき流れがある。同社長は極めて近い過去にロッテ側に約200億円で球団買収のオファーを出したという。さらにZOZOマリンスタジアムを所有する千葉市にも話を持ちかけたものの、ロッテ側が身売りを拒否したことで破談したというのだ。

 そういえばロッテ・山室晋也球団社長は「基本的にロッテ(の買収)ではないと思います」と話しながらも、売却の打診については「私の立場では分からない」と言葉を濁していた。プロ野球球団を経営することで本社のイメージや知名度がアップする上に、ここ数年で球団赤字幅が減少していることが、ロッテ側の“回答”になったと球界関係者は見ている。

 ここで思い出してほしいのは今後の野球振興策についての球界内の意見だ。プロ野球を対象としたスポーツ振興くじの導入が暗礁に乗り上げた際、小欄(6月12日付)ではプロ野球関係者の話としてこう書いている。

 「野球をより振興させるならプロ野球球団を今の12球団から16球団ぐらいに増やしたらいい。4球団増えれば高校や大学、社会人から、高い年俸を受け取るプロに入る人が増えて、自然と野球の底辺も拡大する」

 実はこのプロ野球16球団制は全く根拠のない提案ではない。球界首脳からの情報では現在、新規参入を希望する企業としてスタートトゥデイ以外にもIT系企業、不動産会社など3社の存在が“確認”されているという。

 球団買収、新規参入のいずれの場合でも、参加希望年度の前年の11月30日までに実行委員会およびオーナー会議での承認が必要で、承認には出席者の4分の3以上の同意がいると野球協約にある。認められれば新参加球団は預かり保証金25億円、野球振興協力金4億円、加入手数料1億円を納入する義務が生じ、仮に4球団加入なら合計120億円。保証金は10年間球団を保有すれば返却されるが、それでも野球振興策の積立金があと数年で底をつくNPBにとっては大きな金額だ。

 球界参入意欲を自身のツイッターで明らかにした数日後、前沢社長はツイッターで10月から社名を「ZOZO」にすることをつぶやいて、社名変更をあっという間に世間に浸透させた。プロ野球球団を持つことでの絶大な広告効果も実感したに違いない。現代の潮流に乗るIT系経営者にとってプロ野球界は魅力あふれる舞台…。近い将来、プロ野球界は大きなうねりを迎える可能性がある。(特別記者 植村徹也)

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 うえむら・てつや 1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘(しようへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の金曜日、午後10時から「NEWS TONIGHT いいおとな」( http://www.obc1314.co.jp/bangumi/iiotona/ )の『今日のトラコーナー』や土曜日午後6時45分からの「まさとと越後屋のスポーツ捕物帖」( http://www.obc1314.co.jp/bangumi/okini/ )、に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」( http://www.sanspo.com/golf/tokushu/golf-t24944.html )ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

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