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【ロシアW杯】呪いをかけられたドイツとポルトガル 決して優勝できない不幸のジンクスとは 

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 6月14日からいよいよ始まるサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会。1930年のウルグアイ大会から今回で21回目となるが、これまでの歴史の中で作られたある法則により決して優勝を成し得ないという「2つの呪い」がある。それによると、ロシア大会であてはまるのが、世界屈指のストライカー、クリスティアーノ・ロナウドを擁し、2016年欧州選手権を優勝したポルトガルと、14年の前回W杯ブラジル大会で圧倒的なチーム力を見せて優勝し、2連覇を狙うドイツ。ジンクス通りなら、この2カ国は栄冠を獲得することはできない。

W杯ブラジル大会でドイツ代表を優勝に導き、歓声に応えるレーウ監督。しかしロシア大会でこの喜びは見られない?(AP)
W杯ブラジル大会でドイツ代表を優勝に導き、歓声に応えるレーウ監督。しかしロシア大会でこの喜びは見られない?(AP)

数々のデータが物語る堂々の優勝候補

 攻守に一流のタレントがそろい、実績も王者の風格もあるドイツとポルトガルは、ロシア大会の堂々たる優勝候補国だ。数々のデータがそれを物語っている。

 国際サッカー連盟(FIFA)の最新ランキングによると、ロシア大会F組のドイツは並み居る強豪国を抑え、ランキング1位。B組のポルトガルは同4位。H組の日本は苦戦が予想される中、ドイツ、ポルトガルの1次リーグ突破は確実で、すでに両国民は6月30日から始まる決勝トーナメントでどこの国と対戦して決勝まで進むかを胸を踊らせつつ、試合の到来を待ち望んでいる。

 サッカーの試合を賭け事の対象にする世界各国の主要ブックメーカーの優勝予想オッズを見てみると、1位はブラジルの4~4・5倍、2位はドイツで4・5~5倍と競り合っている。ポルトガルは25倍程度だが、8位にランクインした。

2016年の欧州選手権で優勝し、歓喜に沸くポルトガル代表の選手たち(AP)
2016年の欧州選手権で優勝し、歓喜に沸くポルトガル代表の選手たち(AP)

 また、FIFAの関連機関である「インターナショナル・センター・フォー・スポーツスタディーズ(CIES)」が独自の採点方法で割り出した出場32カ国の実力ランキングによれば、ドイツは4位、ポルトガルは8位でいずれも優勝候補にあげられている。

 しかし、88年もの歴史で生み出された「2つの呪い」は、この2カ国を優勝候補のリストから外に追いやる。

バロンドールの呪い

 1つ目の呪いは、フランス・フットボール誌が選出する「バロンドール」の呪いだ。バロンドールとは年間最優秀選手に授与される賞のことであり、2010~15年まではFIFAの最優秀選手賞と統合されていたが、サッカー界で個人プレーヤーに授与される最高の栄誉である。

 しかし、W杯が開催される前年にこのバロンドールを受け取った選手がいる国は、賞が創設された1956年以来、一度もW杯で優勝を成し遂げていないのだ。

 日本が初出場を決めた1998年フランス大会以降の例をあげてみると、97年のバロンドール受賞者はブラジルのFWロナウドだったが、優勝国はフランス▽2001年の受賞者はイングランドのFWマイケル・オーウェンだったが、02年日韓大会の優勝国はブラジル▽05年の受賞者はブラジルのFWロナウジーニョだったが、06年ドイツ大会の優勝国はイタリア▽09年の受賞者はアルゼンチンのFWメッシだったが、10年南アフリカ大会の優勝国はスペイン▽13年の受賞者はポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドだったが、14年ブラジル大会の優勝国はドイツ、だった。

トロフィーを掲げ優勝を喜ぶレアル・マドリードのロナルド(ゲッティ=共同)
トロフィーを掲げ優勝を喜ぶレアル・マドリードのロナルド(ゲッティ=共同)

 そして、ロシア大会をみると、昨年の受賞者は、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドだったのである。ポルトガルは自国の英雄にかけられた「呪い」のせいで優勝できない運命にあるのだ。このジンクスを知るポルトガル国民はロナウドのバロンドール受賞を複雑な心境で見ていたかもしれない。

親善試合のチュニジア戦を前に撮影に応じるポルトガル代表。「バロンドールの呪い」にかけられている?(ロイター)
親善試合のチュニジア戦を前に撮影に応じるポルトガル代表。「バロンドールの呪い」にかけられている?(ロイター)

コンフェデの呪い

 もう1つのジンクスは「コンフェデの呪い」だ。W杯の前年、FIFAが主催し開催国で行う大陸王者決定戦「コンフェデレーションズ・カップ」(コンフェデ杯)のことであり、前年にこのコンフェデ杯を制した国もやはりW杯では優勝できていないのだ。

 98年のフランス大会からを見てみると、97年コンフェデ杯の優勝国はブラジル▽02年日韓大会では、01年コンフェデ杯の優勝国はフランス▽06年ドイツ大会では、05年コンフェデ杯の優勝国はブラジル▽10年の南ア大会では、09年コンフェデ杯の優勝国はブラジル▽14年のブラジル大会では、13年コンフェデ杯の優勝国はブラジル-であり、コンフェデ杯の優勝国とW杯優勝国は違うのである。

「コンフェデの呪い」にかけれていたブラジル代表はネイマールが前大会の雪辱を期す。(ロイター)
「コンフェデの呪い」にかけれていたブラジル代表はネイマールが前大会の雪辱を期す。(ロイター)

 特にブラジルは21大会のW杯の歴史の中で5回も優勝しているにもかかわらず、コンフェデ杯3連覇した翌年の06、10、14年大会では「呪い」にかけられてしまい、いずれも決勝戦にさえ進めていないのだ。

 そして、昨年のコンフェデ杯の優勝国はドイツだった。名将レーウ監督に率いられたドイツ代表の前評判は高く、まったく隙がないように見えるが、唯一、ライバルたちが喜んでいるのは「コンフェデの呪い」という不幸のカードを持っていることだろう。

 果たして、ロシア大会の結果はいかに。ジンクスを破れば、呪いを解くことにもなる。

オーストリア戦に臨むドイツ代表イレブン(AP)
オーストリア戦に臨むドイツ代表イレブン(AP)
オーストリア戦に出場するドイツ代表の守護神、ノイアー。コンフェデの呪いを解くことができるか(ロイター)
オーストリア戦に出場するドイツ代表の守護神、ノイアー。コンフェデの呪いを解くことができるか(ロイター)

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