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【エンタメよもやま話】生活費「月2億円超」ジョニー・デップさん破産の危機 資産管理会社も元ボディーガードも訴えた

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元ボディーガードに訴えられるなど、トラブル続きのジョニー・デップさんの生い立ちやお金にまつわる話を報じる英紙デーリー・メール(電子版5月7日付)
元ボディーガードに訴えられるなど、トラブル続きのジョニー・デップさんの生い立ちやお金にまつわる話を報じる英紙デーリー・メール(電子版5月7日付)

 さて、今週ご紹介する“エンターテインメント”は、久々となるエンタメの王道、米ハリウッドのお話でございます。

 ジョニー・デップさん(54)と言えば、大ヒット映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ全5作(2003年~17年)の主人公で、ヨレヨレ&女たらしのくせにピンチにはめっぽう強いジャック・スパロウ船長役で文字通り、最強のハリウッド・スターの地位に登り詰めたセレブリティ(有名人)中のセレブリティで知られます。

 セレブの資産や年収といったお金にまつわる情報を伝える米ニュースサイト、セレブリティ・ネット・ワースによると、映画への出演料は1作あたり何と2000万ドル、日本円にして約22億円。そして総資産はその約10倍で約220億円といいます。

 そんな「地球上で最も高いサラリーを得た俳優のひとり」(セレブリティ・ネット・ワース)である彼が、何と破産の危機に瀕(ひん)しているというのです。一体、どうなっているのか?。今週の本コラムでは、この一件についてご説明いたします。

■ワイン代金「月330万円」、恋人に2600万円の衝動買い…

 5月1日付の米芸能系ニュースサイト、デッドライン・ドットコムや英紙デーリー・メール(電子版)などが伝えているのですが、デップさん、突然、元ボディーガードの2人から賠償金の支払いを求める訴訟を起こされたのです。

 この日、デップさんを米カリフォルニア州の上級裁判所に訴えたのは、ユージン・アレオラさん(38)とミゲル・サンチェスさん(38)の2人です。

 訴状などによると、2人は元LAPD(ロサンゼルス市警)の警官で、2016年4月から今年の1月まで、デップさんの家に住み込み、デップさんと家族の専属ボディーガードを務めていました。

 実は2人はかなり昔からデップさんと仕事をしており、少なくともアレオラさんは2007年から彼の身辺警護に当たっており、デップさんの母親であるベティ・スー・パーマーさんとも懇意になる仲だったといいます。

 ところが、実際の勤務実態は過酷そのものだったようで、2人は「仕事は1日12時間で、家族の運転手や子供たちのベビーシッターまでやらされたのに、残業手当が支払われなかったうえ、労働法で義務づけられている食事休憩も取らせてもらえなかった」などと主張。

 加えて2人は、違法行為に手を染めるデップさんや、その取り巻きの人々のボディーガードまで強要されたと明言。

 例えば「(デップさんが住む)ロサンゼルスのナイトクラブに遊びに出かけた際、彼の顔に違法薬物を使用した痕跡(こんせき)が残っていたため、周囲の人々にそれを気づかれないよう画策させられる羽目になった」ことも…。

 そんなこんなで2人は「多くの人々と楽しく仕事を楽しんだのは事実だが、(こうした)有毒かつ危険な労働環境から辞職を余儀なくされた」として、報酬の未払い分と弁護費用の支払いをデップさんに求めたのです。

■絶句としか言えぬ巨額、訴訟で明るみ「4億円」「9億円」「28億円」…

 賠償金の額は明らかになっていませんが、それよりも欧米メディアは、訴状に記された次の記述に注目したのです。

 「2016年の初頭から、(原告の)2人は、デップさんとハリウッド・ヒルズの複合施設(つまりデップさんの豪邸のことですね)の雰囲気の激しい変化に気付き始めた。デップさんは突然、自分のスタッフやマネジメント・チームのメンバーを大胆に入れ替えた。そのせいで、デップさん本人を除く、彼の取り巻き全員が大きな経済的ダメージを被ることになった」

 なぜ欧米メディアが注目したかといいますと、実は今回の訴訟を起こされる前から、デップさんはもっと大変な訴訟に巻き込まれているからです。

 2017年2月1日付の米金融経済系ニュースサイト、ビジネス・インサイダーや同年5月10日付の米ハリウッド業界誌ハリウッド・リポーター(電子版)などが伝えているのですが、デップさんは同年1月、過去17年間にわたり、自分の資産を管理していた「ザ・マネージメント・グループ(TMG)」が、自分が収めるべき税金を、自分の代理人でありながら納税していなかったため、年間830万ドル(約9億1000万円)もの利息と罰金が課せられたほか、不正融資なども行っていたと主張。

 TMGはこうした契約違反や詐欺、業務上の過失など計11件の不正行為を行い、それによって多大な被害を受け、資金難に陥ったなどとして、約2500万ドル(約27億4200万円)の損害賠償を求める訴えを米カリフォルニア州の上級裁判所に起こしたのです。

 ところが、この訴えに対し、TMG側はデップさんのケタ外れ過ぎる浪費癖や賃金不払いなどを理由に反訴。訴訟が泥沼試合を続けているのです。

■総資産220億円、でも桁違い「浪費癖」で…

 前述したように、映画への出演料は1作あたり約22億円。総資産約220億円というデップさんですが、お金の使いっぷりはもっと凄(すご)かったのです。

 TMGとの訴訟合戦で明らかになったデップさんのケタ外れ過ぎる浪費癖。何と生活費は月200万ドル(約2億2000万円)!。例えば、自分のフルタイム勤務のスタッフ40人の維持に年間360万ドル(約3億9400万円)、ワイン代は月に3万ドル(約330万円)、ロサンゼルスやハリウッドの大豪邸をはじめ、45エーカー(約18万平方メートル)もの広さのフランスの大豪邸やバハマの島々、米ケンタッキー州の大牧場など、計14の不動産の購入・修繕・管理に総額7500万ドル(約82億円)を使ったといいます。

 さらに、自分のプライベートジェットでの旅行に月20万ドル(約2200万円)、5つの専用室を持つ全長156フィート(約47・5メートル)のヨットの維持管理に月35万ドル(約3800万円)などなど…。

 美術品なども大好きで、2016年に離婚した元嫁の女優アンバー・ハードさんと交際期間中、彼女へのプレゼントとして、米ニューヨーク・マンハッタンのギャラリーで、アルゼンチン人の画家レオノール・フィニの作品を24万5000ドル(約2680万円)で衝動買い。

 このほかクリムトやアンディ・ウォーホル、モディリアーニなど200以上の芸術作品を購入。12の倉庫で保管していますが、さらに別の芸術作品を保管するため100万ドル(約1億円)を投入したとか。無論、自動車も大好きらしく、数百万ドル(約数億円)を投じて高級車45台を購入。ヴィンテージのエレキギターも熱心に収集しているといいます。

 こうしたケタ外れ過ぎる浪費癖に端を発する泥沼訴訟が続くなか、今回、元ボディーガードから、賃金未払いなどによる賠償金の支払いを求められたうえ“2016年の初頭から彼はおかしくなっている”的な衝撃の事実が明らかになったとあって、欧米メディアは“デップさん、いよいよヤバいんちゃうんか”と色めき立ったわけです。

 実際、デップさんは巨額過ぎる買い物のツケに追われているらしく、前述した不動産14のうち、ロサンゼルスのダウンタウンにあったロフト付きのペントハウスを560万ドル(約6億1400万円)で売却するなど、いくつかは既に他人の手に渡っています。

 また、前述した5つの専用室を持つ全長156フィート(約47・5メートル)のヨットも売却。金額は明らかになっていませんが、これはあの世界的大ベストセラー、「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J・K・ローリングさんが買ったとか…。

 加えて、デップさん自身、ハリウッドのトップスターであることに変わりはありません。

 前述のセレブリティ・ネット・ワースによると、デップさんは今も、映画1作あたり2000万ドル(約22億円)の前払い金に加え、作品の最終的な興行収入から何%かもらえるうえ、映画から派生するさまざまな権利(バックエンド)の20%をもらえることになっており、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のシリーズ全5作でのジャック・スパロウ役だけで総額3億ドル(約330億円)を獲得。また、最近の主演作「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」(2016年)でも5500万ドル(約60億円)のバックエンドを得たそうです。

 さらに、現在、保有する不動産を直ちに売却した場合、1億ドル(約109億円)の価値があるといい、破産は何とか回避できるのではないかとの見方を示しています。

 とはいうものの、この騒ぎの渦中の5月7日付のページ・シックス(米紙ニューヨーク・ポストのゴシップサイト)によると、ロサンゼルスのダウンタウンで行われていた自身の最新出演作「LAbyrinth(原題)」の撮影に酔っ払って現れ、現場のスタッフと口論になった揚げ句「文句があるなら、10万ドル(約1000万円)やるから俺を殴れ」と大暴れしたとか。

 やっばり壊れ始めているのでしょうか?。当分、この人の動向に目が離せません。   (岡田敏一)

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 【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当を経て大阪文化部編集委員。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。

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 ■毎週、日本を含む世界のエンターテインメントの面白情報などをご紹介します。ご意見、ご要望、応援、苦情は toshikazu.okada@sankei.co.jp までどうぞ。

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【岡田敏一のロック講座】「KISS」の真の功績を語る 5月26日(土)に開催!

 1973年に結成され、歌舞伎の隈取(くまどり)のようなメイクと、ステージを火を吹いたりといった派手なライヴ・パフォーマンスで一世を風靡(ふうび)した米のハードロックバンド、KISS(キッス)。

 70年代には「激しい愛を」や「ハード・ラック・ウーマン」「ロックンロール・オールナイト」といった、ハードなサウンドでありながら誰もが口ずさめるポップな楽曲が全世界で爆発ヒット。さらに75年のライヴ盤「地獄の狂獣 キッス・ライヴ」はロック史に残る名ライヴ盤で知られます。

 幾度かのメンバー交代を経て、2014年には「ロックの殿堂」入りも果たすなど、息の長い活動を続けていますが、1970年代~80年代の始めには、ロック音楽に反権力や政治的なメッセージを求めるコアなロックファンから長く偏見の目で見られ続けました。

 しかしその一方、ロック公演を純粋なエンターテインメントの場に変え“巨大テーマパーク化”するきっかけを作りました。

 この特異なバンドの真の功績などについて、音楽誌「レコード・コレクターズ」( http://musicmagazine.jp/rc/ )の常連執筆者で、ロサンゼルス支局長としてキッスのメンバーにインタビューするなどした産経新聞文化部の岡田敏一編集委員が解説します。30人募集。

 ■時と場所: 5月26日(土)午後2時~3時半、サンケイカンファレンス大阪桜橋(西梅田)

(大阪市北区曽根崎新地1-4-12 桜橋プラザビル9階 http://www.sankeiconference.com/sakurabashi/ )

 ■参加費: 3000円

 ■問い合わせ・申し込み: ウェーブ産経(電話 06・6633・9087 http://wave.sankei-kansai.com/ )

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