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日系3世ブラジル人弁護士誕生へ 出稼ぎ母子家庭から猛勉強 「外国人支えたい」

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弁護士登録に向け司法修習中の日系3世ブラジル人青年、照屋レナン・エイジさん=2月、名古屋市
弁護士登録に向け司法修習中の日系3世ブラジル人青年、照屋レナン・エイジさん=2月、名古屋市

 愛知県の日系3世ブラジル人青年、照屋レナン・エイジさん(26)が司法試験に合格し、早ければ年内の弁護士登録に向け司法修習を続けている。母子家庭に育ち、8歳で母の出稼ぎに伴い来日。苦しい生活、言葉の壁を猛勉強で越えた。公式統計はないがブラジル国籍の弁護士が誕生すれば異例の存在になる。

 学校から帰っても、工場で働く母レジナさん(45)は家にいない。子供時代はテレビを見て過ごし、ドラマで弁護士という存在を知る。「強きをくじく」仕事ぶりにしびれた。

 公立校でも給食費、修学旅行の積立金、制服と支出がかさむ。母は「子供の目にもはっきり分かるほどやつれていった」。

 中学の成績は下位グループ。高校に進み「名古屋大法学部に行き、弁護士になる」と高い望みを打ち明けたとき「先生がちゃんと受け止めてくれた」ことに今も感謝する。大学入試前の半年は放課後5時間、週末は1日8時間勉強。現役で名古屋大法学部に入学、同大学法科大学院を経て司法試験も1回で合格した。

 このニュースは在日ブラジル人社会に、あっという間に広がった。外国人社会に密着してきた愛知淑徳大の小島祥美准教授にも情報が届いた。「生き方の先例としてブラジル人の若者たちが勇気、元気をもらえる意味は大きい」と喜ぶ。

 一方で厳しい現状も。「資格に挑戦する外国籍の若者は多い。就職差別が根強く、能力だけでは認められない実情がある」

 照屋さんが気になるのは、世間に「○○人はこうだ」と決めつける言説があること。そして考えをうまく言えず権利を使えない外国人のことだ。「弁護士として外国人たちの力になりたい、若い世代に日本で羽ばたく夢を持ってほしい」と照屋さんは願っている。

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