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【華麗なる宝塚】鎌倉出身・朝美絢、めっぽう強い「義経」演じるため「筋トレ」に励む 男役10年「攻めたい」

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雪組男役スターの朝美絢=兵庫県宝塚市(前川純一郎撮影)
雪組男役スターの朝美絢=兵庫県宝塚市(前川純一郎撮影)
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 宝塚歌劇団の雪組男役スター、朝美絢(あさみ・じゅん)主演公演「義経妖狐夢幻桜(よしつねようこむげんざくら)」が兵庫・宝塚バウホールで上演中だ。バウ単独初主演。朝美は「初の単独主演もですが、義経という役ができることがとてもうれしい」と笑顔を見せる。4月9日まで。(橋本奈実)

 天才的軍略で平家を倒したヨシツネ(朝美)が兄のヨリトモ(永久輝せあ)に陥れられ、追われる身となる中、キツネ憑(つ)きの少女、ツネ(星南のぞみ)と出会うことから始まる、妖幻な和風ロック・ファンタジー。作・演出の谷貴矢氏は、演出助手を務めた新人公演で朝美を見たときから、「義経をやらせたい」と考えていたという。

 朝美は鎌倉市出身。鎌倉ゆかりの義経になじみがあった。源氏を調べる学校の授業もあり、頼朝よりも義経が好きだったそう。「修学旅行で平泉にも行きました。今回、まさに落ち延びるところのお話なので、うれしかったです」

 自身が幼い頃に持っていた義経のイメージは「みんなのヒーロー」だった。だが、演じてみると「自分の意志を貫いていて。ただのヒーローではなかったんだなと」

 演出家からは「葛藤してほしい」と言われた。「義経は過去にしたことに悩み、苦しむ。でも私自身はまだ今、突っ走っている最中だから」と笑う。NHKの大河ドラマで滝沢秀明が演じた義経像が参考に。「情深い人ですが、それだけでは許されない時代だったことをイメージして役作りをしています」

 マントの衣装で太刀での大立ち回りもある。「義経はめっぽう強く、映像ならCGを使うほど俊敏。そこを少しでも感じてもらえたらと筋トレに励んでいます」。自身の運動神経は、「並ですね(笑)。でも踊りは好きですし、運転も大好きなので」とほほ笑んだ。

 そんな義経との共通点は「情があり、情でつながる仲間がたくさんいるところ」という。「彼の場合、その人柄によるところが大きい。憧れますね。私も優しさとリーダー性を持った人になれたら」

 各組にトップ候補生がそろう花の95期生。今作の麗しいポスターにも象徴されるように、美しい容姿も自身の大きな武器の1つだ。「自分的にはそんなに…」と控えめだが、学年を重ね、前向きになった。

 「やはりタカラジェンヌですから、きれいでいたいと思うので。ビジュアル面をよくほめていただくのは、ありがたいこと。おしゃれも好きなので、その先端をいきたい気持ちもあります」。チャームポイントは大きな瞳。「目でお芝居する人が大好きなので、自分もそうありたいから」と、とびきりの笑顔を見せた。

 昨年、月組から雪組へ組替え。意識が大きく変わった。「やらねばというプレッシャーより、与えられた以上のことをやってやろう!と思えるように。肩の力が抜け、勢いがつきました」。芝居の面白さを教えてくれた古巣同様、芝居好きの組と感じているという。

 “男役10年”の節目となる今年の目標は、「攻めたい!」と笑顔で即答した。入団1年目の頃、10年目の男役たちは「ドシッとした落ち着きがあり、大きく見えた」。自身も最近、良い意味で心のゆとりを感じている。「だからこそ、止まらず、攻め続けたい。老若男女どのような役も演じたい。どんどん新しいことに挑んでいきたいです」

 攻めの姿勢で多くのものを吸収しつつ、作品や役に向かうときは「ニュートラルでありたい」そう。「攻めとは逆のことを言っているかもしれませんが、何事にも受け入れ態勢は万全でいたいです」。がむしゃらかつ冷静。美しきスターは、最大級の武器を持つ。

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