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【鬼筆のスポ魂】「今年の巨人はウチより弱い」と豪語していたが…OP戦は巨人トップ、最下位阪神“ジンクス”破れるか

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セ・リーグの「ファンミーティング」で意気込みを語る阪神・金本監督。左は巨人・高橋監督=19日、横浜市
セ・リーグの「ファンミーティング」で意気込みを語る阪神・金本監督。左は巨人・高橋監督=19日、横浜市

 阪神と巨人はあまりにも極端な成績で3月30日のシーズン開幕を迎える。阪神は敵地・東京ドームでの巨人戦。伝統の一戦でペナントレースをスタートするが、オープン戦の成績は12球団最下位と12球団トップ。巨人は17試合で11勝5敗1分けの勝率6割8分8厘。最終戦で楽天を抜いてトップになった。逆に阪神は16試合で2勝12敗2分けの1割4分3厘。ひどい勝率で最下位だ。

 当然ながら両軍監督の表情も対照的。巨人の高橋監督は「内容の充実した部分が多かった。岡本は日に日に成長してくれていると感じます。吉川尚や他の選手も昨年とは違ってきている。シーズンに入っても成長してほしい」と充実した表情。一方、阪神の金本監督は「成果が出たか出なかったかというのは1年後、シーズンに入って分かること。(キャンプからやってきたことは)決してムダではない。必ずこれはいつか、間違いなく実を結ぶから…。(ファンが心配している?)そんな(苦笑)。もうええがな。毎日、毎日、そんな…」と少々、感情的にすらなっていた。

 オープン戦の成績が本番でもその通りに出るかどうかは微妙ではある。オープン戦1位のチームが公式戦で優勝したケースは最近20年では4度。逆にBクラスが8度もある。しかし、巨人に限ると過去5度の1位のシーズンは例外なくAクラスで、2度の優勝。前回の2013年も優勝だった。

 逆に12年以来6年ぶりにオープン戦最下位に終わった阪神だが、12年シーズンは5位。公式戦で優勝したチームも1970年以降、わずか4球団しかない。さらに付け加えるなら勝率1割台から優勝したのは2球団だけだ。データから思わず目をそむけたくなる。

 両軍のチーム成績を見ても阪神が上だったのは打率だけ。チーム得点、本塁打数、盗塁数や防御率など巨人が全て上回っている。つまり数字だけを見れば、阪神が巨人との開幕3連戦で勝ち越せる要素は極めて探しにくい。

 巨人と阪神には今季を占うキーパーソンがいる。巨人は2015年に智弁学園高からドラフト1位で入団した岡本和真(かずま)内野手(21)。阪神は17年にドラフト1位で白鴎大から入団した大山悠輔内野手(23)。共通項はチームが「必ず使う」という強い意志を見せてポジションを与えたこと。巨人はベテランの村田修一(現独立リーグ栃木)を解雇してまで岡本に賭けた。阪神も鳥谷敬を二塁に動かしてまで大山に三塁を与えている。

 2人のオープン戦成績は岡本が17試合出場で打率2割6分7厘、本塁打4。打点15は12球団トップの数字だ。大山は14試合出場で打率2割8厘、本塁打1、打点5。チーム成績も、巨人は成長の跡を見せた岡本に引っ張られた印象があり、逆に阪神は大山が研究され、苦しんだことも打線の不振に少なからず影響を与えただろう。

 たかがオープン戦、されどオープン戦。実は春季キャンプ中、阪神球団の首脳は「今年の巨人はウチより弱い」と豪語していた。昨季、リーグ屈指のリリーフ陣の活躍で2位となった阪神はAクラスを逃した巨人を上から目線で見ていたフシがある。開幕を3日後に控えた今、阪神にそんな甘いムードはどこにもない。今年こそ打倒・巨人で13年ぶりの優勝を-。虎党の願いは果たしてかなうだろうか…。   (特別記者 植村徹也)

     ◇

【プロフィル】植村徹也 1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の月~金曜日午後9時からの「NEWS TONIGHT いいおとな( http://www.obc1314.co.jp/bangumi/iiotona/ )」、土曜日午後6時半からの「ニュース・ハイブリッド( http://www.obc1314.co.jp/bangumi/hybrid/ )」に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

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