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【水と生きる(2)】「直虎」のあのシーンも…井伊家も生活に取り入れた水文化 琵琶湖と連動、雅な池泉回遊式庭園

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「直虎」のあのシーンも…井伊家も生活に取り入れた水文化 琵琶湖と連動、雅な池泉回遊式庭園

水と生きる(2)更新

 城内の庭園も水をふんだんに生かす。紅葉の名所として知られ、一般公開されている国名勝「玄宮園」。広大な池に4つの島と9つの橋を備え、四季折々に変化をみせる池泉回遊式庭園だ。「逆サイホンの原理」で外堀の水を庭園に導いていたという。斉藤さんは「水と人間の文化を体現した設計思想になっている」とする。

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 お浜御殿は平成24年度に井伊家から彦根市への譲渡が終わったあと、補修が進められている。現在は雪解け水で水位が高い春と、紅葉の美しい秋に一般公開されている。

 湖岸整備でお浜御殿と湖をつなぐ水路はなくなったが、なぜか現在も琵琶湖の水位に連動して庭園の池のが現れたり消えたりしている。「地下水脈ですかねえ」と斉藤さんは、首をかしげる。初代は遠江・井伊谷の井戸から出生したとの伝説が残る井伊家。その神秘性とともに彦根の地にも水の遺産を残している。

写真ギャラリー

  • 明治時代の松原下屋敷を撮影したとされる「『井伊伯爵別邸千松館』」写真(彦根市立図書館提供)
  • 在の「旧彦根藩松原下屋敷」(お浜御殿)。琵琶湖の水位に連動して水位が変わる「汐入形式」でつくられ、中央部分の池は満水時には奥の木の根元付近まで満ちるという