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【経済裏読み】韓国2大航空会社、世界100位圏外へ 時間通りに出発・到着できないのは中国のせい?

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韓国2大航空会社、世界100位圏外へ 時間通りに出発・到着できないのは中国のせい?

経済裏読み更新
上海の浦東国際空港。韓国の航空会社は遅延の原因に中国の空港の混雑ぶりを挙げる。写真は今年5月、初の試験飛行を行った中国の国産中型ジェット旅客機「C919」(共同) 1/1枚

 大韓航空とアシアナ航空の韓国の2大航空会社の7月の「定時率評価」が世界ランクで100位圏外になったという。定時率は航空機が決まった時間内に出発・到着したかを評価する指標。大韓は昨年、目的地まで遅延なく時間通りに到着する評価「定時到着率」でも68.3%にとどまっていた。10回のうち3回は15分以上遅れたことになり、日本航空(世界3位)などに大きく水を空けられ、世界トップ10にも含まれなかった。2大エアラインは定時率の下落原因に、「中国の空港に航空機が集中するためだ」として中国を挙げるが、米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備の影響で、中国便は減っているはずだ。

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平均で大韓は32分、アシアナは38分の遅れ

 英航空調査会社OAGによると、大韓航空とアシアナ航空の7月の定時率評価がそれぞれ112位(64.9%)と122位(60.7%)となったという。6月に比べそれぞれ9.6ポイント、11.0ポイントの下落、順位も前月(75位、93位)より大幅に落ちた。韓国紙、韓国経済新聞(日本語電子版)が報じた。

 OAGは毎月、世界の航空会社の定時率を評価して順位を公開し、予定された時間から15分以内を定時と認定している。定時率は航空会社の航空機点検、乗務員の飛行準備、空港事情などが影響を及ぼす。悪天候などの気象状況も定時運航を左右する。予測不可能な突発変数があるが、業界では航空会社の運送実力を評価する基準として使われるようだ。

 さらに同紙はこの春、同様の指標として米航空統計専門会社フライトステーツの「定時到着率」も取り上げている。この指標でも世界トップ10に昨年は含まれず、大韓は平均定時到着率68.3%で、10回のうち3回は15分以上遅れるという結果になった。アシアナ航空の平均定時到着率も62.5%と、大韓以上にふるわなかった。平均到着遅延時間は大韓32.3分、アシアナ38.9分だった。

 大韓について言えば、定時到着率88.5%で世界1位だったKLMオランダ航空と比較すると20.2ポイント低い。スペインのイベリア航空(88.2%)が2位、日本航空(87.8%)が3位だった。大韓の定時到着率は10位のオーストラリアのカンタス航空(84.3%)と比べ16ポイントの差があった。トップ10にはほど遠いのである。

中国路線は減っているのだけれど…

 利用客側にしてみれば航空機の定時運航を信じて行動しているわけで、目的地への到着が30分以上遅れたらストレスもたまるに違いない。大韓もアシアナも平均到着遅延時間が30分以上になっている。航空会社は遅延に至った経緯を冷静に分析し、定時運航に近づけるべく企業努力をする必要がある。

 ただ、大韓やアシアナの韓国2大航空会社が今回、「定時率評価」で世界で100位圏外になったことについて、その下落原因として中国を挙げている。