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【経済裏読み】中国人客7割減の韓国・済州島、日本人客が5年ぶり増…日本頼みなのに、ソウルでは慰安婦バス運行

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中国人客7割減の韓国・済州島、日本人客が5年ぶり増…日本頼みなのに、ソウルでは慰安婦バス運行

経済裏読み更新
ソウル市内を運行したプラスチック製の慰安婦像を乗せた路線バス=8月14日(聯合=共同) 1/1枚

 韓国の済州(チェジュ)島を訪れる日本人観光客が5年ぶりに増加に転じたのに対し、中国人観光客は激減傾向だという。その背景には、米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に対する中国政府の韓国への報復がある。今のところ中国人客数の回復は困難な見通しで、済州島としては日本人客頼みといったところか。その一方で、7月に日本を訪れた外国人観光客が月間で過去最多を更新。THAAD問題の影響に伴う日韓間の格安航空会社(LCC)の増便などで、韓国人客が約4割増になったことが後押しした格好だ。韓国としては何とも皮肉な結果になった。

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 日韓間のLCC増便が奏功

 韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)によると、韓国のリゾート地、済州島を訪れる日本人観光客が5年ぶりに増加に転じたことが分かったという。済州特別自治道(以下、済州道)によれば、今年に入り8月15日までに済州島を訪れた日本人客は3万2651人で、前年同期に比べ6・7%増加したとしている。

 日本人客数は2012年までは増加を続け、同年に18万人を記録したが、日韓両国の関係悪化や円高、済州島の知名度不足などの要因が複合的に作用し、13年には12万8000人と減少に転じ、昨年は約4万7900人まで急減した。

 一方、THAAD問題の韓国への余波は大きく、今年に入って今月15日までに済州島を訪れた中国人観光客は約60万人にとどまり、前年同期に比べ68%も減少していた。こうした中、日本人客が再び済州島に戻ってきたというわけである。その背景には、日韓間のLCCの増便に加え、済州道が中国一辺倒だった観光マーケティングを見直し、多様化させたことがありそうだ。

 韓国メディアは、中国政府の報復措置(韓国観光禁止令)が解除されるまで中国人客数の回復は困難だと指摘しており、しばらくは日本人客頼みの状況が続くのかもしれない。

 日本の好調さを後押しするのが韓国という皮肉

 苦悩する韓国に対し、日本を訪れる外国人観光客数は好調だ。日本の観光庁は8月16日、7月に日本を訪れた外国人客が前年同月比16・8%増の推計268万1500人で、月間過去最多を更新したと発表。1~7月累計は前年同期比17・3%増の1643万8800人で、これは昨年の年間2403万9000人を上回るペースとなっている。

 月間最多を更新したのは今年4月以来で、7月に国・地域別で最多だったのは中国の78万800人で、韓国が64万4000人で2番目に多かった。以下台湾の44万6600人、香港の23万4600人が続いた。田村明比古観光庁長官は、2020年に年間4000万人とする目標に向け「順調に推移している」とコメントしている。