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【虎のソナタ】ゲレーロからホメられた秋山 前日にプロ1号「投手だけ…もったいない」

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ゲレーロからホメられた秋山 前日にプロ1号「投手だけ…もったいない」

虎のソナタ更新
試合前、秋山㊧はゲレーロ㊨に前日18日のホームランをほめられる 1/1枚

 甲子園はこの時期になると外野は赤とんぼが舞う。

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 大阪桐蔭と仙台育英の激闘…別に高校野球ファンだからというわけではないが、彼らは不思議に季節感はもっている。

 赤とんぼ みな母探す ごとくゆく…(源二)

 1933(昭8)年の8月19日、明石中(旧制)と中京商(現中京大中京)の試合は延長二十五回表まで0-0。その裏、中京商は無死満塁で二ゴロが悪送球となってサヨナラ勝ち。4時間55分の戦いを制したのも赤とんぼは見ていた。もうホントは秋なのに…。

 だけどこの日のナゴヤドームは、あいにく屋内だからトンボは舞うことはない。だが、阪神のベテランカルテットと若虎たちの働きで、久しぶりにスカッとした秋晴れのゲームとなった。

 「帰ってきたんですよ! だから僕もホッとしています」とはこの日のCD(当番デスク)野下俊晴だ。帰ってきたとはつまり、千葉の実家に帰省していた愛妻と子供たちがやっと帰阪して、炊事、洗濯、掃除などから解放されたという安心感のことである。別に愛妻が厳しい顔で「実家に帰らせていただきます」なんて話じゃないが、彼は手放しでこの日は出勤してくるなり声をはずませて「帰ってきた! 帰ってきた!」だって…。改めて奥さんの存在がどれほどありがたいかよくわかったらしい。皆様ご同様に…だ。

 そしてこの日のナゴヤドームの阪神ファンの皆様も、まったく“野下状態”で「帰ってきた感」をかみしめたと思う。

 え? そうです。西岡、糸井、福留、鳥谷…この頼もしいベテラン・カルテットがそろってこれまでたまっていた洗濯物や掃除などをサッサときれいにしてくれたような爽快感…。打ちました。走りました。本塁打に長打に盗塁に、鳥谷なんかは二塁打2本の猛打賞…一気呵成の2000安打へばく進です。

 「試合前の練習開始のときに、中日のゲレーロが秋山と顔をあわせると『きのう(18日)の君のホームランはすばらしい。投手だけをやってるのはもったいない』とかなんとか激賞したらしいです」とキャップ阿部祐輔。「今年の球宴の時に全セのベンチで仲良くなったそうです」という。

 新里公章は「練習を終えて戻ってくる青柳に、ベンチ横のファンが口々に『青柳ッ、ガンバレッ!』と声をかけていました。ファンも熱かったんです」という。

 長友孝輔は「ここしばらく人工芝がずっと続いていますから、ロジャースにはやや疲労がたまってきている。メジャーは人工芝はほとんどありませんから…。それできょう(19日)はスタメンをはずれましたが、他のベテラン勢ががんばると思いますョ」とリンとしていっていた。その通り、ドンピシャである。