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【関西の議論】ゴキブリは素揚げ、カメムシはパクチーの香り…「昆虫食」の“奥深い世界”、新たにシルク醤油も

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ゴキブリは素揚げ、カメムシはパクチーの香り…「昆虫食」の“奥深い世界”、新たにシルク醤油も

関西の議論更新

 料理を担当したフランス料理のシェフが虫や野菜などを炒めてサッと皿に盛ったり、養殖した外国産のゴキブリを揚げたりする様子も。セミの幼虫を煮込んだ料理なども登場し、参加者らが次々と手を伸ばしていた。

 また、「カメムシはパクチーの香りに似ている」という昆虫料理の研究家の話で笑いが起きる場面も。同フェスは23年の開催以来、リピーターも増えているといい、佐藤代表は「当初は抵抗のあった人も多かったが、今では普通に『おいしい』と言ってくれる」と話す。

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 それでも、昆虫食は見た目などから敬遠する人は多い。佐藤代表は「昆虫食は日本でまだまだマイナーだが、メジャーにする“入り口”になればと考えたのがシルク醤油だった」と説明する。

 和歌山県で27年に誕生した「イナゴソース」は、紀の川市の地域活性化支援団体「いなか伝承社」(田中寛人代表)が作った。佐藤代表とも知り合いの田中代表が「これまでにないものを」とイナゴを使うことを思いつき、新古社長のアドバイスを受けて完成させた。売れ行きは今ひとつだだが、料理人ら興味を持った人たちから注文があるという。

 田中代表は「『うちの団体ではこんなものまでつくれるんだぞ』というアピール用の商品だった。ほかにも、いろいろな昆虫を使った調味料を保管しているので、研究者に成分を分析してもらい、『肌によい』など効能が分かれば(昆虫調味料は)もっと広まると思う」と話す。

“本場”では

 昆虫食は他の地域にもある。長野県伊那市ではハチノコとイナゴ、ザザムシを「三大珍味」として土産品として売り出している。山々に囲まれた土地柄から、この地域では昆虫は貴重なタンパク源として、つくだ煮などにして食べられてきた。

 市観光課の唐木猛主査は「20~30年ぐらい前は食卓に並んでいて、私もイナゴのつくだ煮を載せてごはんを食べた記憶がある。甘辛く煮付けてあるから、変な味はしない。しかし、流通が発達してさまざまな食料が調達できるようになった今は以前ほど食べなくなった」と話す。

 昆虫食は土産物店や一部のスーパー、居酒屋の一品として並ぶこともあるそうだが、一般家庭では珍しい食材になったようだ。

 どんなときも絶えることがなく、「未来の食料源」ともいわれる昆虫。料理や調味料として味わう動きは広まっていくのだろうか。

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  • 蚕の繭を使って作った「シルク醤油」と、開発した「昆虫エネルギー研究所」の佐藤裕一代表=大阪府岬町