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北陸新幹線、全ルート確定…完成は29年後?着工前倒しが焦点に 与党PT、京都-新大阪は南回り

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北陸新幹線、全ルート確定…完成は29年後?着工前倒しが焦点に 与党PT、京都-新大阪は南回り

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 北陸新幹線の未着工区間の福井県・敦賀以西のルートについて、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は15日、京都-新大阪は京都府南部の京田辺市を経由する「南回り案」とすることを正式決定した。敦賀-京都は昨年末に福井県・小浜を通る「小浜京都ルート」に決まっており、昭和48年の整備計画の決定以来40年余りで、北陸新幹線全線のルートが確定した。

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 地元自治体は早期の全線開業を強く要望しており、2031(平成43)年春以降とされる着工時期の前倒しや、2兆1千億円にのぼる建設財源の確保が焦点となる。構想段階である山陰、四国各新幹線など基本計画の実現を求める声も高まりそうだ。

 PT座長の茂木敏充自民党政調会長は会合後「実際に完成して本当の効果が出る。整備財源の確保などの課題にしっかり対応していく」と記者団に述べた。また、国土交通省などに対し、平成29年度当初から詳しい経路や駅の位置を決めるための調査を実施し、その後速やかに環境影響評価(アセスメント)の手続きを進めるよう求めた。

 南回り案が採用された敦賀-新大阪のルートは全長約143キロで、小浜、京都を経由して、京都府京田辺市のJR片町線松井山手駅付近に設置する新駅を通り、新大阪に至る。工期は15年と見込まれ、2031年春に着工する場合、2046(平成58)年春に開業する見通し。所要時間は現在の特急より30分以上短い44分となる。

 京都-新大阪間をめぐり、当初は東海道新幹線の北側を通る「北回り案」が有力だったが、南回りは地元の京都府が強く推しており、京都、大阪、奈良にまたがる関西文化学術研究都市などの利便性向上や開発効果が期待できると判断された。

 国交省の南回り案の試算では、費用対効果の数値は「1・1」で、着工の条件とされる1を上回っていた。

 与党PTはまた、2023(平成35)年春ごろ開業予定の金沢-敦賀で現在の計画にない石川県白山市への新駅設置について、採算が取れず営業主体のJR西日本の同意が得られないとして見送ることを決めた。