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別の社長からも融資引き出す 背任罪などで住職と檀家総代を起訴 大阪地検特捜部

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別の社長からも融資引き出す 背任罪などで住職と檀家総代を起訴 大阪地検特捜部

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 黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院、安城寺(松山市)の不動産所有権をめぐる背任事件で、大阪地検特捜部は22日、寺の土地建物を担保に融資した大阪市の不動産会社に損害を与えたとして、背任などの罪で同寺住職の片井徳久(56)と自称・檀家(だんか)総代、宇都宮貞史(40)の両容疑者を起訴した。

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 また、2人が東京都の食料品会社の社長(62)にも「活動資金」の名目で融資を依頼していたことが関係者への取材で新たに分かった。特捜部は両被告がコンビで多額の資金を集めていたとみて、使途の解明を進めている。

 この社長によると、知人を通じて知り合った両被告から5年ほど前に融資を依頼され、宇都宮被告が経営していた松山市の飲食店経営会社(平成26年に破産)に計7千万円を貸し付けたという。

 融資の名目は片井被告が宗教団体パーフェクトリバティー教団(PL教団、大阪府富田林市)の次期教祖となるための活動資金と説明された。数カ月で返済すると言われたが、いまだほぼ全額が返済されていないという。

 社長は「PL信者向けのビジネスを展開する際に協力すると言われ、完全に2人を信用してしまった」と話した。契約に立ち会った別の会社社長は「2人は他からも融資を受けるために飛び回っていた」と証言した。

 一方、PL教団は「一切関知しておらず、(片井被告が)教祖になるという話も全く存じ上げていない」としている。

 両被告は大阪市の不動産会社との融資契約の際も、一緒に行動していたことが判明している。起訴状によると、両被告は共謀し、24年に不動産会社から1億5千万円を借り入れる際、返済期限を過ぎた場合は寺の土地建物で弁済するとしていたのに、別の寺院に寄付して所有権が移ったという虚偽の移転登記をするなどして、不動産会社に損害を負わせたとしている。