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【博多駅前陥没】もつ鍋店キャンセル続々 会社停電、出張取りやめ、駅は暗闇… 都市機能マヒし大混乱

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もつ鍋店キャンセル続々 会社停電、出張取りやめ、駅は暗闇… 都市機能マヒし大混乱

博多駅前陥没更新

 突如として出現した大穴が、都市機能を一瞬で飲み込んだ。福岡・博多のJR博多駅前で8日早朝に起きた道路陥没事故の影響で、周辺ではライフラインの供給が止まり、オフィスや飲食店などは対応に追われた。九州最大のターミナル、博多駅の一部では停電が続き、帰宅ラッシュを直撃した。

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 陥没した現場には規制線が張られ、立ち入り禁止となった。事情を知らずに出勤し、ぼうぜんと立ち尽くす会社員の姿も見られた。

 近くの太陽生命保険福岡支社の50代男性社員は「社内はパソコンがまったく使えなくなっている。幹部が今後の業務について検討しているが、再開の見通しは立っていない」と疲れ切った表情で語った。

 周辺の飲食店や宿泊施設にも影響が出た。もつ鍋屋「一藤」は事故からしばらくして、電気や水道などが復旧したため営業することにしたが、約50人のキャンセルが出て約25万円分の売り上げを失ったという。

 合谷賢太店長代理(28)は「『会社が停電していて飲み会どころではない』というお客さんや、出張が取りやめになったため来店できなくなった人もいた。復旧作業が長期化すれば、売り上げにかなりの影響が出そうだ」と話した。

 近くの「ハカタビジネスホテル」には、予約客から「ホテルの状況を教えてほしい」との問い合わせが殺到したという。

 支配人の星野光威さん(70)は「今日だけで売り上げが約10%落ちた。営業的には苦しいが、現在の状況でお客さんに『安全ですよ』とはとても言えない」と肩を落とした。

 経済活動にも打撃を及ぼした。福岡市によると、福岡銀行や親和銀行などでオンラインシステムに障害が発生したため、窓口の入出金業務を停止した。

 博多駅では一時、新幹線駅の構内すべてが停電し、売店や飲食店はすべて休業した。真っ暗な改札前では駅員が拡声器を手に説明を繰り返し、電光掲示板の代わりにホワイトボードに列車の到着時時刻などを書き込んでいた。

 停電は夕方まで続き、帰宅ラッシュを直撃。改札付近では駅員に状況を尋ねる人が相次いだ。福岡市中央区の会社員、山田詩織さん(19)は「照明が設置されていていたので危険なことはなかったが、エレベーターとエスカレーターが止まり、荷物を持って移動するのが大変だった」と話した。

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