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岸和田・国道10キロ封鎖せよ!11月3日「イレブンスリー暴走」阻止 大阪府警、大規模作戦展開

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岸和田・国道10キロ封鎖せよ!11月3日「イレブンスリー暴走」阻止 大阪府警、大規模作戦展開

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 大阪府岸和田市で毎年11月3日に発生する「イレブンスリー暴走」を阻止しようと、大阪府警は31日、舞台となる岸和田市内の国道26号を11月2日夜~3日未明、最大10キロ超にわたり「封鎖」すると発表した。もともとは暴走行為をする少年らの間で知られたイベントだったが、近年はインターネットを通じて存在が広まり、やじ馬が増加。昨年は過去最多の約2500人が押し寄せた。府警は昨年の4倍以上の警察官を投入する予定で、今年こそ“静かな夜”を取り戻す構えだ。

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「暴走族激減のなかで…」昨年は〝期待族〟含め2500人

 「全国的に暴走族が激減するなか、特定の日に集団暴走をするのは岸和田くらいのものだ」。府警の担当者はため息をつく。

 府警によると、12月に行われる「クリスマス暴走」や正月の「初日の出暴走」などが一部で残るが、他府県からも見物人が集まる騒ぎとなっているのはイレブンスリーだけという。

 10年以上前から確認されているが、無料通信アプリ「LINE(ライン)」やフェイスブックなどで情報が拡散。平成23年ごろからは毎年「期待族」と呼ばれる暴走集団と警察官とのトラブル目当ての見物人が千人以上詰めかける騒ぎになっている。

 昨年はバイクや改造車など約50台が確認されたほか、過去最多の約2500人が訪れた。府警が実施した検問を一部の暴走車両が突破したため渋滞が発生、少年ら31人が摘発された。

 このため府警は今年、2日午後10時から3日午前5時ごろまでの間、昨年最も見物人が集まった総合体育館前交差点(岸和田市小松里町)を中心に、市内を南北に走る国道26号の葛の葉町北-畠中2丁目交差点(約11・8キロ)を状況に応じて通行止めに。警察官も、昨年の4倍以上となる約930人を配置する。

 国道近くの町内会長の男性(66)は、「集団心理で何をするか分からないし、危害を加えられないか心配。暴走がなければギャラリーもいなくなるし、良い作戦だと思う」と話す。

 府警は、期待族対策として周辺店舗に営業の自粛も要望しており、「両輪の対策で暴走の根を断つ」(府警幹部)としている。

 イレブンスリー暴走 大阪府岸和田市などの国道で毎年11月3日に行われる集団暴走行為。暴走族メンバーの命日の追悼行事とする説や、堺市で結成された暴走族の名前にちなむとする説があるなど、発祥や名称の由来は定かではない。