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国際線の手荷物を南海「難波駅」で受け取りOK 関西国際空港が導入方針、訪日客の利便性向上

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国際線の手荷物を南海「難波駅」で受け取りOK 関西国際空港が導入方針、訪日客の利便性向上

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 関西国際空港と大阪(伊丹)空港を運営する関西エアポートは22日、関空に到着した国際線の利用者を対象に、航空機に預けた手荷物を鉄道のターミナル駅で直接受け取れるサービスを導入する方針を固めた。関西屈指の繁華街・大阪ミナミの玄関口となる南海電気鉄道の難波駅(大阪市)で受け取れるようにする。平成32年の東京五輪開催までの導入を目指す。(藤原直樹)

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 実現すれば、国内では関空だけのサービスになる。関西エアポートでは、東京五輪を契機に訪日外国人客が増え、その後も堅調な利用を見込めると予想して取り組みを決めた。訪日外国人の利便性を向上させ、空港の競争力強化につなげる狙いだ。

 関係者によると、関西エアポートは早期にサービスを導入できるよう南海電鉄と交渉を始めた。南海難波駅は関西空港駅からの上り線の終点にあたり、多くの外国人旅行者が降車する。関空にはJR西日本も乗り入れているが、関西エアポートに出資している南海との協議を優先させる。

列車の混雑・トラブル防ぐ効果も

 利用者にとっては、スーツケースなど大きな手荷物を大阪市内へ自分で運ぶ手間を省くことができる。手荷物は南海の特急「ラピート」などで難波駅まで輸送する。サービスの料金体系は未定。

 関西エアポートにとっては、空港内での手荷物引き渡しが省略され、業務の効率化につながる。一方、南海電鉄では、乗客がスーツケースなどの大荷物を列車に持ち込むことによる混雑やトラブルを防ぐ効果が期待される。

 類似のサービスとしては、南海難波駅で6年の関空開港当初、航空機の搭乗手続きができるカウンターが設置され、手荷物の預け入れが可能だった。しかし利用の低迷などから13年に廃止された。JR難波駅(大阪市)がある大阪シティエアターミナル(OCAT)にも搭乗手続きカウンターが設けられていたが、その後廃止されている。

 一方、韓国やマレーシアなど海外では、航空機の利用者が鉄道駅で搭乗手続きや手荷物の受け渡しをできるサービスが広く導入されている。今年4月に関空の運営を始めた関西エアポートは、出資する仏空港運営大手バンシ・エアポートのノウハウを活用しながら、関空の経営やサービスの改善を進めている。