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女子少年院で「瞑想」 米国発「マインドフルネス」で非行防げ!…ストレス減らし感情コントロール

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女子少年院で「瞑想」 米国発「マインドフルネス」で非行防げ!…ストレス減らし感情コントロール

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マインドフルネスのグループワークで、少女たちは法務教官から渡されたフィギュアなどの感触を確かめた=7月、大阪府交野市の交野女子学院 1/1枚

 ストレス低減に役立つとされる米国発の瞑想(めいそう)法「マインドフルネス」を、非行少年の更生教育に活用する動きが、全国の少年院で広がっている。感情をコントロールする力が身につくといい、保護者からの虐待など被害体験を抱える少年少女らの再非行防止に効果が期待されている。(田中佐和)

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一つの感覚に集中

 「目を閉じて。全員に違うものを渡すから、手の感覚に意識を向けてね」

 7月、大阪府交野市にある女子少年院「交野女子学院」では、マインドフルネスのグループワークが行われていた。法務教官が少女たちの手に、動物のフィギュアやぬいぐるみを置いていく。視覚や聴覚をシャットダウンした状態で、触覚という体の感覚に集中するためのプログラムだ。

 数分後、渡されたときの気持ちを尋ねられると何人かが手を挙げて答えた。

 「渡される瞬間はモヤモヤしてかゆい感じ」

 「触った感触だとセイウチかトドかな、と思って形は当たってたけど、色が想像と違った」

 教官は一人一人の意見に丁寧に解説を加え、こうアドバイスした。「何が起こるか分からないと緊張するけど、一つの感覚を研ぎ澄まして今起きていることを確かめると、気持ちが落ち着いてくる。その感覚を忘れないで」

トラウマ切り離す

 マインドフルネスは、1979年に米マサチューセッツ大のジョン・カバットジン名誉教授が仏教の瞑想法を応用して開発した。「今この瞬間に意識を向けること」や「気付き」などと訳される。呼吸をしているときの自分の体の動きに意識を向ける「呼吸瞑想」や、一歩一歩ゆっくりと歩きながら足の感覚を確かめる「歩行瞑想」などが中心。一つのことに集中することを重視しており、ストレス低減や集中力アップ、衝動性のコントロールにも効果があるとされる。

 法務省は平成26年度から少年院でマインドフルネスの試行を始め、現在は全国に9カ所ある女子少年院のすべてで実施。男子の少年院でも導入を進めている。

 女子少年院が先行しているのは、非行少女の傾向として、過去に虐待や性被害といった被害体験を持つケースが多いためだ。

 法務省のマインドフルネス外部アドバイザーを務める関西学院大の池埜(いけの)聡教授(心的外傷学)によると、そうした少女は未来に希望を抱けず、「生きていても仕方がない」と否定的な思いに支配されがちだ。だが、マインドフルネスで「今」を感じる時間を増やすことで、過去のトラウマを切り離して考えられるようになるという。