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【スポーツなんでやねん】「日本の国歌耳障り」と問題発言の中国選手は「薬物使用者」「ペテン師」か…リオで勃発した“場外バトル”

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「日本の国歌耳障り」と問題発言の中国選手は「薬物使用者」「ペテン師」か…リオで勃発した“場外バトル”

スポーツなんでやねん更新

 「歯に衣着せぬ発言」とは、まさにこのことだろう。リオデジャネイロ五輪の競泳男子400メートル自由形で金メダルを獲得したオーストラリアのマック・ホートン選手(20)が、銀メダルに終った中国の孫楊選手(24)を「薬物使用者」「ペテン師」などと呼んだ問題のことだ。

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 ロイター通信などによると、マック・ホートン選手は今月6日の競技前の練習で孫楊選手のあいさつを無視。その後、報道陣から無視した理由を尋ねられると、「彼が薬物使用者のペテン師だからだ。薬物使用者に構っている時間も、気を使うこともない」などと説明。レース後の記者会見でも「私が『薬物使用者』という言葉を使ったのは、彼が陽性だったからだ。一緒に戦いたくない」などと話したという。

 孫楊選手は2012年ロンドン五輪で400メートル自由形と1500メートル自由形の2冠を達成。200メートル自由形でも銀メダルを獲得した。しかし、2014年5月のドーピング検査で興奮剤「トリメタジジン」に陽性反応を示し、3カ月間の出場停止処分を受けていたことが発覚。孫楊選手は禁止薬物の摂取は動悸をおさえるためでやむを得なかったと主張している。

 マック・ホートン選手の発言はこれを受けてのものだと思われるが、よく言ったものだ。中国競泳界のスター選手である孫楊選手は言わば同じ種目で世界のトップに君臨していた“先輩”にあたる。いくら過去に違反があったとはいえ、なかなかそうズケズケとは批判できないものだ。

 当然、中国側は「悪意ある人格攻撃をした」などと猛反発。マック・ホートン選手のフェイスブックや写真共有アプリ「インスタグラム」には、中国語や英語で「侮辱だ」「謝れ」といった書き込みが殺到し、中国水泳協会も正式に謝罪を求めたという。

 注目すべきなのは、これに対してオーストラリアの選手団長が「謝罪する考えはない」と毅然とした態度を示したことだろう。

 AP通信などによると、選手団長は8日の記者会見で「(マック・ホートン選手は)クリーンなスポーツの必要性について強い意見を持っている。彼には意見や不満を述べる権利がある」などとと擁護した。

 孫楊選手は2013年11月に無免許運転で自動車事故を起こし、2014年の仁川アジア大会では金メダルを取った際のインタビューで「正直言って、日本の国歌は耳障り」と発言したことでも知られる。

 ロシアの国家ぐるみのドーピング違反問題が大きな陰を落とすリオデジャネイロ五輪では、競泳女子100メートル平泳ぎでも同様の騒動があった。過去に禁止薬物のステロイドの陽性反応が出たため1年4か月の出場停止処分を科され、今年から新たに禁止薬物に指定されたメルドニウムでも陽性反応が出ながら、スポーツ仲裁裁判所の裁定により出場を果たした元世界女王のユリア・エフィモワ選手(24)が米国のリリー・キング選手(19)に敗れると、会場には「USA!USA!」のコールが起こったという。ユリア・エフィモワ選手の出場に抗議していたリリー・キング選手は「自分の意見を言ったうえで、競技でも勝ててうれしい。私はみんなが思っていたことを口にしただけ」とコメントした。

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