産経WEST for mobile

日本のエーゲ海にネコのいる風景、岡山・牛窓の活性化に 28日から写真展も

記事詳細

日本のエーゲ海にネコのいる風景、岡山・牛窓の活性化に 28日から写真展も

更新

 空前のネコブームといわれるなか、海辺に面した岡山県瀬戸内市牛窓地区で“ネコの風景”のまちづくりを進める動きが出ている。その一環として、同地区に生息するネコの姿を追った写真展「せとうち猫めぐり展-森原輝明 港町の猫写真-」が28日から、地元の瀬戸内市立美術館で開催される。7月18日まで。

<< 下に続く >>

 ネコによるまちづくりは、広島県の尾道、福山の両市が有名。両市は餌を調達しやすい港町のためか、野生のネコが居付いている。休日などには、ネコの愛らしい姿を求めて多くの若い女性が訪れ、散策しながらネコの観察、撮影を楽しんでいる。岡山県では、笠岡市沖の真鍋島でネコによる地域おこしの取り組みが進められている。

 漁港のある瀬戸内市の牛窓地区にも野生のネコは多い。同地区はバブル期に「日本のエーゲ海」として人気を集めたが、現在はかつての活気はなく、過疎化が目立つ。そこで同美術館の関洋平学芸員が「何らかの活性化策に」と、最近のネコブームに着目した。

 岡山育ちで、主に福山市の鞆の浦で活動する写真家の森原輝明さん(43)に協力を依頼。森原さんは今年から毎週のように牛窓入りし、「仲間に認めてもらうように語りかけながら接近するスタイル」で野生のネコにレンズを向ける。 写真展では、展示作約40点のうち半数が牛窓らしい海、高台や寺院、波止場などを背景にした作品となる。

 自宅で4匹のネコを飼う森原さんは「写真展はとくに子供さんにお勧めで、生き物を思う優しい心を育んでもらいたい」。関学芸員は「鞆の浦は朝鮮通信使の歴史でも牛窓と共通点があり、ネコつながりで、文化的な都市間交流にも役立てたい」と話している。問い合わせは、同美術館((電)0869・34・3130)。