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大津中心部の「ナカマチ商店街」に“再生の兆し” リニューアルから1年 

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大津中心部の「ナカマチ商店街」に“再生の兆し” リニューアルから1年 

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 宿場町や門前町として栄え「大津百町(ひゃくちょう)」と呼ばれたころの活気を取り戻そうと、大津市のまちづくり会社「百町物語」が市中心部「ナカマチ商店街」の空き店舗で県内外の有名店誘致に成功してから1年がたった。商店街の中核施設、スーパー「西友大津店」の閉店と時期が重なったこともあり、商店街の人出減少にも見舞われたが、地道な誘致活動でその後も入居店舗が増え、再生の兆しが見え始めている。

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 120店が90店に減った

 丸屋町、菱屋町、長等の3商店街からなる通称「ナカマチ商店街」(全長約550メートル)。

 ナカマチ商店街の一帯はかつて大津百町と呼ばれて栄え、バブル期以前は約120店舗が軒を連ねるなど県内屈指のにぎわいをみせていた。しかし、郊外の大型商業施設に客を奪われるなどして勢いを失い、近年は約90店舗にまで減った。

 にぎわいを取り戻そうと昨年1月、和菓子製造販売「叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)」(同市大石龍門)の芝田清邦会長らが中心となって百町物語を設立。芝田会長は3月に急死したが、残ったメンバーが遺志を継いで奮闘した。

 そして4月26日、全国区の人気を持つ兵庫県芦屋市の洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ」や一丁焼きにこだわる奈良市のたいやき店「こたろう」など、誘致した8店舗の開店にこぎつけた。

 若者や親子連れなど、商店街に縁遠かった人たちの姿がみられるようになった。

 西友が去ってピンチに

 だが、そのにぎわいもつかの間に終わる。

 商店街の集客を牽引(けんいん)してきた「西友大津店」が4日後に閉店。1日3千人の通行客数が3分の1に激減。商店街各店舗の売り上げも30~50%近く下がった。

 出店時には反対運動もあった西友だが、百町物語取締役で菱屋町商店街振興組合理事長の寺田武彦さん(63)は「商店街の競合相手ではなく、集客役として大事な存在だったと実感した」と振り返る。

 事態を打開しようと、同社の役員らは昨年8月、大手スーパー「平和堂」(滋賀県彦根市)の夏原平和社長(71)に西友跡地への出店を直談判した。

 「採算面の不安はあるが、商店街のみなさんが活性化させようと取り組んでいるので、地元企業として役立ちたい」との回答をもらい、平成29年夏ごろに同社のスーパーが開店することになった。

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