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【関西の議論】続・スーパー南京虫…「かゆくて寝られない」被害者絶叫に大手清掃会社も駆除本腰 〝爆買い特需〟宿泊業界ピリピリ

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続・スーパー南京虫…「かゆくて寝られない」被害者絶叫に大手清掃会社も駆除本腰 〝爆買い特需〟宿泊業界ピリピリ

関西の議論更新

 そんななか、スーパー南京虫の増殖を新たなビジネスチャンスととらえ、新たな防除技術を導入して強化する企業も現れた。

 清掃などとともに、害虫獣駆除サービスなども行っている「ダスキン」(大阪府吹田市)は、平成25年から南京虫対策を前面に打ち出したサービスに乗り出している。同社は、日本よりも先にスーパー南京虫の被害が拡大した米国へ研修スタッフを派遣。提携している米国の有名害虫駆除サービス提供会社「ターミニックス」を通じて、先進の防除技術などを導入した。

 吸引機械や冷却材(スノードライアイス)の噴霧機材を導入で住民の健康への影響に配慮し、部屋の調度品を傷めないように配慮。このほかにも、有機リン系殺虫剤による防除も行っており、駆除実績はまさに“倍々ゲーム”で飛躍的な伸びだという。約9割が薬剤抵抗性種(スーパー南京虫)の駆除依頼だ。

 相談を寄せてくるのは、ホテルや旅館、一般家庭をはじめ大きな病院からもある。同社広報担当者は「全国にサービス拠点を持つ強みから、今後は駆除後の定期点検も含め、この分野のサービスをさらに充実させたい」と話している。

荷物、スーツケースに潜む?

 一般社団法人大阪府ペストコントロール協会の曽谷久嗣副会長は「何よりも、スーパー南京虫を家に持ち帰らないことが重要」と指摘する。特に海外旅行や出張でホテルなどの宿泊機関を利用した際は、「スーツケースの内外を、特に念入りにチェックした方がいい」と話している。

 スーパー南京虫は、成虫で体長5~8ミリ。スーツケースの車輪のすき間などに潜んで旅行者と一緒に行動したり、衣類や別送品の箱などに着いて持ち込まれる可能性が否定できない。

 調査研究やコンサルティングを展開する国際戦略デザイン研究所の林志行CEOは、自らも過去にアジア圏での出張で南京虫の被害に遭った経験から、「海外のホテルの部屋では、直接、スーツケースを床などに置かないよう注意する」と話す。南京虫対策として備え付けの専用ラックを使用することを習慣にした。

 さらに、危機管理の視点からも「ホテル外のレストランで食事する場合や、タクシーで移動する際にも細心の注意が必要」とアドバイスを送る。

 業者向け駆除剤にも力を入れる大手殺虫剤メーカー、大日本除虫菊(KINCHO、大阪市)によると、室内でスーパー南京虫が発生すると、部屋の隅やベッドの裏などに南京虫特有の糞「血糞(吸血した人血に由来する黒い糞)」が見つかるという。同社は「そんな染みを見つけたら、保健所や駆除業者に連絡し、被害拡大を防いでほしい」と呼びかけている。