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【キラリ中小の力】金閣寺再建の匠集団、ファーストクラス用シートを手がける

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金閣寺再建の匠集団、ファーストクラス用シートを手がける

キラリ中小の力更新

 航空・船舶向け部品製造の川崎機械工業(京都市中京区)は、京都の伝統工芸の技を取り入れた旅客機用のシートを開発した。革やビニールの代わりに、絹織物を背もたれなどに張り付け、外装に金(きん)箔(ぱく)を施した和風のデザインが特徴。ファーストクラスでの採用を目指して国内外のエアラインに売り込む。

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 開発には、京都市中京区に本社を置く、江戸時代に創業した老舗の京都企業が参加した。京都の伝統工芸を生かした商品ジャンルを広げる狙い。

 昭和25年に焼失した金閣寺の再建にかかわった実績を持つ「堀金箔粉」(創業1711年=正徳元年)がシートの金箔を担当。織物の「細尾」(同1688年=元禄元年)、家具の「宮崎」(同1856年=安政3年)も加わり、職人技を集結した。

 シートのブランド名は「KYOTO ファーストクラスシート」。腕を置くアームレストの一部に金箔を施して高級感を出したほか、耐久力を付けようと上張りには絹と和紙を混合した素材を用いたという。京都市内に3月中に川崎機械工業が開設するショールーム「SKY ART(スカイ・アート)」に展示される。同社は減少傾向にあるファーストクラスのテコ入れにも役立つとPRし、販売をはかる。価格は受注状況によっても変わるため非公表。