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【衝撃事件の核心】「下半身に自信、褒められたくて」高速道料金所で女性係員に〝丸見せ〟40回超、男のゆがんだ性的嗜好

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「下半身に自信、褒められたくて」高速道料金所で女性係員に〝丸見せ〟40回超、男のゆがんだ性的嗜好

衝撃事件の核心更新

 「自分の下半身に自信があり、褒めてもらいたかった」。こんなおぞましい動機で、高速道路料金所で下半身の露出を繰り返した大阪府河内長野市の大工の男(46)が昨年、大阪府警に逮捕、起訴された。男は50~60代の女性係員ばかりを狙い、約40回も同様の犯行を重ねていた。逮捕後の取り調べにも「自慢の下半身」をアピールする始末で、ゆがんだ性的嗜好が浮かび上がった。府警は新年早々、性犯罪などの摘発強化を目指して「犯罪抑止総合対策推進本部」を立ち上げたが、再犯率が38%(平成22年版犯罪白書)に上るとされる性犯罪には、徹底した取り締まりと厳罰が欠かせない。

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手口はワンパターン

 「嫌がる顔を間近で見るのが非現実的で本当にスカッとした。自分の恥ずかしいところを見せると興奮したし、何より自分の大きな下半身を褒められたいと思った…」

 昨年11月、公然わいせつ容疑で大阪府警に逮捕された男は、その後の取り調べで臆面もなく動機をこう語った。

 逮捕容疑は昨年9月9日と9月30日の2回、西名阪自動車道柏原本線料金所(大阪府柏原市)で、下半身を露出した状態で軽ワゴン車を運転してブースに進入、60代の女性係員に下半身を見せつけたとしている。

 その後の捜査で、男は平成23年秋ごろから逮捕されるまでの間、柏原本線料金所や同じ西名阪自動車道の松原本線料金所(大阪府藤井寺市)などで同様の犯行を少なくとも40回にわたって繰り返していた疑いがあることも分かった。

 捜査関係者らによると、男の手口は「ワンパターン」そのものだった。

 犯行に及ぶのは、いつも夕方から夜にかけて。料金所の手前で停止寸前までスピードを落とし、女性係員がいる有人ブースの物色を始める。ターゲットを見つけると、あらかじめチャックをおろして自分の下半身を露出した状態で、ブースに進入。右手でETCカードを手渡して係員が作業する間も、下半身をさらけ出したままで欲望を果たしていた。

 さらに、誤って係員が男性だった場合には、助手席に用意していたタオルで隠し、何食わぬ顔で通過。次の出口で高速道路を下りると、そのままUターンして高速道路に戻り、再び料金所で女性係員を探して犯行に及んでいた。

「本当は若い女性が…」

 男の下半身が本当に自慢できるほどの代物だったかは定かでないが、当然、こうした行為を繰り返していれば噂も広がる。料金所で働く女性係員の間では「見せつける男がいるから注意しないといけない」と話題になっていた。

 日が沈む中で、女性一人だけの勤務。周囲から隔絶された料金所のブース…。被害に遭った女性係員たちが一様に「何かされないか不安だった」と恐怖心を抱くのも無理はない。

 ただ、なぜか狙われるのは50~60代の中高年女性ばかりだった。男はターゲットを中高年に絞った理由について、取り調べの中でこううそぶいた。

 「本当は若い女性が良かったが、若いと騒がれたり警察に通報されたりすると思った。中高年の女性なら、人生経験も豊富だと思うので、心から嫌がらず通報されないと思った」

 要するに、警察沙汰になるのを逃れるためだ。しかも中高年女性なら下半身を見せられても本音では嫌がらない、という独りよがりの思い込みとしか言いようがない理由だった。

 男はなぜこんなゆがんだ性癖を持つに至ったのか。取り調べではその理由も供述している。

 「以前からアダルトビデオを見て、女性が恥ずかしがったり、苦痛を覚えて嫌がったりする姿を見て興奮していた。もちろん、実際に露出するのは恥ずかしいので(しばらくの間は)我慢していた。でも、悪いとは思いながらも、下半身を露出したときの女性の顔を思うと、性欲を抑えきれなかった」

 取り調べでは最後まで、始末に負えない言い訳のオンパレードだった。

性犯罪の摘発に注力

 大阪府内では平成13年に刑法犯の認知件数が32万7262件と過去最多を記録し、このうち、ひったくりや路上強盗などの街頭犯罪が6割近くを占めた。府警は翌14年から、パトロールの強化や防犯ボランティアとの連携など、街頭犯罪の抑止対策を始めた。

 対策が奏功し、27年の街頭犯罪は13年比で4割以下に減少。全刑法犯の認知件数も13年比で半分以下にまで減っている。

 こうした中、一向に減らないのが性犯罪だ。罪種によってはむしろ増加傾向にある。

 強制わいせつは25年に1349件発生し、元年以降で最多を記録した。27年も1085件で6年連続の全国1位となるなど高止まり状態が続く。強姦の発生件数も27年は130件だったが、過去6年間は横ばい状態となっている。

 このため、府警は今年1月4日、「犯罪抑止総合対策推進本部」を発足させ、性犯罪の摘発と未然抑止に注力する方針を明らかにした。強姦▽強制わいせつ▽公然わいせつ▽痴漢-などが対象で、発生情報の分析や各署との情報共有を進める。違法行為すれすれの場合でも指導や警告を積極的に行うことで、未然抑止につなげたいとしている。

 府警の担当者は「性犯罪は体感治安に直結する。府民に安全な社会を実感してもらうため、性犯罪への対策を重点的に進めたい」と話す。もちろん、料金所で下半身を露出した男のような性犯罪を繰り返させないためには、府民側も積極的に通報するなど性犯罪に厳しい目を向ける姿勢が求められる。