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【世界を読む】際限なきレイプ“インドの闇”を中国「焼きそば」に責任転嫁、屁理屈こねる政治家に驚愕

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際限なきレイプ“インドの闇”を中国「焼きそば」に責任転嫁、屁理屈こねる政治家に驚愕

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 国際社会から猛烈な抗議や非難を受けながらも悲惨なレイプ事件が頻発するインドで、女性への暴行が多発する理由について、とんでもない主張が繰り広げられているという。インターネット・メディアによれば、いわく「中国の『焼きそば』が原因だ」。これを主張したのが政治家だということに驚かされる。今年もインドでは、4歳女児へのレイプ事件や、レイプ被害者の少女が復讐のため加害者の男の幼い息子を殺害するという事件も起きた。同国内は深刻な事態に陥っているにもかかわらず、こんな屁理屈をこねているようでは、女性の被害を減らすことなどできるのだろうか。

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「コンドーム」も悪者

 インド国内でレイプなど女性への暴行事件が後を絶たない現状についての同国政治家の意見を、米インターネットニュースのグロバールポストが伝えている。それによると、“悪者”に仕立て上げられたのは、「コンドーム」「携帯電話」「西洋文化」などで、さらには「炒麺(焼きそば)」だ。

 焼きそばをやり玉にあげた政治家は、ファストフードも女性を襲うことを誘発しているとした上で「炒麺はホルモンバランスが崩れ、衝動的な行動に走りやすくなる」と語っている。

 また、男性が肉など野菜以外のものを食べると、性的な衝動が女性に向きやすくなるとの意見も出ているという。

 食べ物だけではない。やや刺激的なCMも攻撃対象になっている。インド系カナダ人の元ポルノ女優、サニー・レオーネ(34)が出演したコンドームのCMが品がないとして放映中止になった。セクハラや女性への暴行を助長するとの批判が上がったためだ。

 このCMはユーチューブでも視聴可能。確かにセクシーな内容だが、コンドーム自体も控えめな“出演”で、ビーチでの優雅な映像となっている。

4歳女児をレイプ、体内にまで傷

 さらには、携帯電話や生活様式などの西洋化、都市化も影響を与えているとの指摘も政治家たちから出ているようだ。ある政治家はその根拠として「農村部では集団強姦や性犯罪などは起きていない」と説明しているという。

 政治家の口をついて出るのは、こうした説得力のない“理由”だが、何かに罪をなすりつけざるを得ないほど、国内の性犯罪実態は深刻だと捉えることもできる。

 実際、首都ニューデリーの貧困地区に住む4歳女児が10月、自宅近くで性的暴行を受け、刃物で切られた上、線路に放置されているのが見つかるという事件も起きている。

 AFPなどによると、警察当局は主犯格の25歳の男を逮捕。女児は自宅付近で遊んでいて行方不明になった。女児の体内には複数の深い傷があったといい、刃物で体内を傷つけられたとみられるという。

 インドでは凄惨な事件は頻発している。2012年にはニューデリーの公共バスの中で23歳の女子学生が集団強姦され、病院で死亡する事件も発生し、国内外で非難や抗議運動が起きていた。

惨劇の「連鎖」

 女性への凄まじい暴力が、新たな殺人を引き起こしてもいる。

 インド北部のウッタル・プラデーシュ州で10月、15歳の少女が5歳男児の首を切り落として殺害した。少女はさらにレンガで遺体を破壊したという。地元メディアなどは、少女が、男児の父親にレイプされため、復讐のために男児を殺害したと報じている。

 報道によると、少女は屋外で遊んでいた男児を空き地に誘い込んで殺害。その後、レンガで破壊した遺体をポリ袋に入れて燃やしたという。

 ただ、少女は事件の2日前、男児の父親にレイプされていたといい、復讐のため男児を殺したと供述。この父親も少女へのレイプで罪に問われることになった。

 惨劇が連鎖するほど深刻な事態に陥っているインドの女性をめぐる性犯罪事情だが、一部の政治家たちは先述のような理由を事件の要因にしている。

 さらには、レイプの9割が合意の上だったと認識している政治家もいるようだ。ある政治家は「女性は16歳で結婚するべきだ。そうすれば、夫は性的欲求が満たされる」と語り、女性側への対処だけを求めるありさまという。