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消えぬUSJ転売チケット 無効化発表後も出品相次ぐ 「再販は認められた権利」賛否の声

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消えぬUSJ転売チケット 無効化発表後も出品相次ぐ 「再販は認められた権利」賛否の声

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 大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」のチケットについて、運営会社のユー・エス・ジェイが「転売によって取得したものは11月1日から利用できなくする」と宣言したにもかかわらず、転売市場から消えていない。USJ側は監視を強めて封じ込める構えだが、関係者からは「再販売の権利がある」「ダフ屋対策は警察に任せるべきだ」と反発する意見も聞かれ、事態は混乱する可能性がある。

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 インターネットオークションサイト「ヤフオク!」や、大手チケット転売サイトには、USJ側が転売封じ込めを発表した今月16日以降も、チケットが出品されている。

 例えば、アトラクションに優先的に乗れる「ユニバーサル・エクスプレス・パス」は、12月の年末休暇中のものでも、定価の約3倍となる2万9千円で売りに出された。中には出品者側が「落札者の判断で落札を」といったただし書きを付けているものもあった。

 USJ運営会社は「以前より安い価格で出品するなど、(すでに転売目的で購入した)在庫を処分するような動きがある」と宣言による効果が表れたとみているが、転売がなくなるかは不透明だ。

 電子商取引業界では、USJ側の対応に不満があがっている。

 チケット仲介サイトを運営する「チケットストリート」(東京)の西山圭社長は「転売目的の購入は違法だが、急な都合で行けなくなってチケットを手放したい人はいる。二次流通や再販は認められた権利だ」と主張する。ヤフオク!を運営するヤフーも、独自のガイドラインで違法性が疑われる商品の取引を規制しており、担当者は「取り締まりは警察などが判断するべきだ」との認識を示す。

 営利目的でチケットなどを転売するダフ屋行為は、自治体の迷惑防止条例で規制されているとはいえ、ネット上での転売については摘発に必要な「転売目的」「公共の場所での売買」といった構成要件を特定することが難しいとされる。

 一方、USJ運営会社は、監視チームで購入履歴などを調べて、ネット転売されたチケットでの入場を断る方針で、「購入者には、転売業者に対する返金や法的措置の手続きを支援したい」とし、強硬な姿勢を崩していない。