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「言論弾圧の暴言で、民主主義を蹂躙する」奈良市後援の百田氏講演に市民団体が後援取り消しを要求

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「言論弾圧の暴言で、民主主義を蹂躙する」奈良市後援の百田氏講演に市民団体が後援取り消しを要求

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 戦没者遺族らでつくる「奈良市遺族会」が主催し、奈良市などの後援で今月18日に開催される「市民と共に平和を考える集い」で作家の百田尚樹氏の講演が予定されていることをめぐり、同市の市民団体が9日、市に後援を取り消すよう申し入れた。これに対し、仲川げん市長は「民間団体が幅広く意見を聞く機会として設けたもの」とし、取り消さない考えを明らかにした。

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 申し入れを行ったのは、「新日本婦人の会奈良支部」と「平和・民主・革新の日本をめざす奈良市民の会」の2団体。百田氏が自民党の勉強会で「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」と発言したことを「言論弾圧の暴言で、民主主義を蹂躙する」と批判、「市が後援するのはふさわしくない」などとしている。

 市によると、遺族会からは百田氏の発言発覚後、「小説『永遠の0』について語ってもらう趣旨で講演を依頼しており、趣旨と異なる発言をするなら百田氏に抗議する」との説明があったという。

 この日の定例会見で仲川市長は、「ここしばらく(百田氏の発言が)物議をかもしているのは承知している」としたうえで、「言論を封じ込めるという方向には慎重になるべきだと思う」と述べ、後援は取り消さないとした。

 「集い」への参加応募はすでに定員(1千人)に達しており、18日午後1時半から県文化会館で開かれる。