産経WEST for mobile

「改革の努力を推進していく」大阪高検検事長に就任した池上政幸氏が会見

記事詳細

「改革の努力を推進していく」大阪高検検事長に就任した池上政幸氏が会見

更新

 「検察に与えられた職務を公正かつ誠実に行い、国民の期待と信頼に応えたい」。17日の着任会見では「公正」「適正」「厳正」という言葉を何度も繰り返した。検察官としての使命感は人一倍強い。

 大阪はもとより西日本での勤務は松山地検での1度のみ。関西とは縁遠いように思えるが、2府4県の検察トップとしての重責を支える理由がある。

 平成22年に大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件が発覚した当時、最高検刑事部長として捜査にあたった。その後の最高検次長検事時代を通じ、取り調べの録音録画など検察改革にも携わってきた。

 「契機となった事件が起きたという意識もあり、大阪高検管内の検察庁は改革に積極的に取り組んできた。その努力をより推進していくのが務めだと考えている」と柔和な表情を引き締めた。

 法務省での勤務が長いが、40歳前後の2年近くを釧路地検の北見、網走支部長として過ごした。管内人口30万あまりという小規模支部だったが、検察の責任者として捜査から公判までをやり遂げたことが、北海道の大自然とともに思い出に残っているという。

 中国・清朝の政治家、曽国藩の座右の銘「四耐四不訣(したいしふけつ)」から「激せず、躁(さわ)がず、事に当たっては冷静沈着に」を心がけている。

 「検察の仕事は次々と新たな難問に直面する。つい興奮して平常心を失わないために」。冷静な目で検察の未来を見据えている。(山本祐太郎)

 昭和26年、仙台市生まれ。東北大学卒業後、52年任官。法務省大臣官房長、最高検刑事部長、次長検事などを歴任し、平成24年7月から名古屋高検検事長を務めた。家族は妻と2男、1女。

ランキング