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外資系超高級ホテル続々殴り込み、大阪ホテル戦争激化

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 大阪市内に外資系ホテルが続々と進出している。6月には、JR大阪駅北側の複合ビル群「グランフロント大阪」に英国系高級ホテル「インターコンチネンタルホテル大阪」が開業。最近の大規模開発を受け、国内外の観光客やビジネスマンなどの宿泊需要が盛り上がると期待しているためだが、既存ホテルとの宿泊客の奪い合いは激しくなる。

 ■魅力の立地

 「他にはない魅力的な立地」

 9日、報道陣に公開されたインターコンチネンタルホテル大阪。ハフィッド・アル・ブサイディ総支配人はこう期待感を示した。

 「大阪最後の一等地」といわれたJR大阪駅の隣接地に建設されたグランフロントには、初年度に商業施設のみで2500万人の来場が見込まれる。

 インターコンチネンタルは関西初進出で、客室数は272室。アクセスの良さのほか、ほとんどの客室が50平方メートル超という広さや高級感を打ち出す。上層階には大阪の高級ホテルでは初めて、キッチンなどを備えた長期滞在客向けの宿泊施設もある。

 料金は、標準タイプの客室(繁忙期)で1泊4万4千円から。6月5日に開業する。

■外資系、進出ラッシュ

 大阪ではザ・リッツ・カールトン大阪(大阪・梅田)などの外資系高級ホテルが既に営業。大阪・本町のセントレジスホテル大阪はライバルの進出を「利用者の選択肢が増える」と歓迎する。

 高級ホテル進出ラッシュの背景には、格安航空会社(LCC)の関西国際空港就航などで、関西を訪れる外国人観光客が増えたことがある。

 大阪府を訪れた外国人旅行者数は22年に234万人と過去最高を記録。23年は東日本大震災の影響で158万人に減少したものの、24年は回復傾向にあるようだ。

 昨年の日中緊迫化で中国人観光客は一時減少したが、少しずつ戻っており、LCC就航で東南アジア各国からの観光客も増えたという。

■どう迎え撃つ

 迎え撃つ老舗のリーガロイヤルホテル(大阪・中之島)は「有名ホテルの進出で大阪の魅力が高まるので、競合というネガティブなとらえ方はしない。外国人には外資系ホテルの方が知られているかもしれないが、こちらは、幅広い客層が強み」と冷静に受け止めている。

 ホテル業界に詳しいアナリストは「東京に比べて、大阪には超高級ホテルが少なかったので、需要は十分にある」と分析する。

 ただ、大阪市内では、百貨店や商業施設のオーバーストア(店舗過剰)で一部の百貨店が苦戦するなど、サービス業の顧客争奪戦は厳しさを増す。

 それぞれのホテルが、“個性”を明確に発揮できなければ、淘汰(とうた)される可能性も出てくる。

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