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池江璃花子「また4番。すごく悔しい」 勝負へのプライド戻る

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<競泳 北島康介杯2021第2日>女子100メートル自由形決勝、レースを前に笑顔を見せる池江璃花子=23日、東京辰巳国際水泳場(代表撮影)
<競泳 北島康介杯2021第2日>女子100メートル自由形決勝、レースを前に笑顔を見せる池江璃花子=23日、東京辰巳国際水泳場(代表撮影)

 白血病からの完全復活を目指す競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)が23日、東京辰巳国際水泳場で行われた北島康介杯で今年初レースに臨み、100メートル自由形で東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権の参加標準記録を上回る55秒35で泳ぎ、4位となった。

 レース後の浮かない顔に、池江のプライドが見えた。競技復帰後、個人種目で初めて挑んだ100メートル自由形。目標だった4月の日本選手権の標準記録を突破したが、順位は50メートル自由形に出場した昨秋の日本学生選手権と同じ4位。「記録を切れたのはよかったけど、また4番。すごく悔しい」と唇をかんだ。

 池江を含め五輪経験者6人がそろった決勝で、泳ぎに硬さが出たという。50メートルを7位でターン後、「みんながどんどん前にいって、焦りがあった」。予選から0秒81タイムを上げたが、悔しさが募った。

 調整は順調に来ている。腕周りは昨年から一回り大きくなり、年明けからは実験的に練習回数も増やしてきた。問題はレース勘で、「前半をどれくらいの配分でいって、後半持たせるかみたいなものも分かっていない。分かれば記録も伸びる」と現状を分析した。

 それでも、55秒35は今季国内6位の好記録。東京五輪選考のかかる日本選手権出場にも大きく前進した。50メートル自由形も代表入りの可能性はあるが、リレー種目の選考も兼ねる100メートルのほうがチャンスは広がる。

 闘病直後は2024年パリ五輪でのメダル獲得を目標に掲げてきたが、諦めかけた夢が再び視界の端に入ってきた。ただ、池江は「きょう泳いで、本当にチャンスあるのかなという疑問が生まれた。練習中から東京五輪を目指すわけではなく、目の前のチームメートに勝つとか、細かいことを集中してやっていったその先に結果がついてくる」と口厳しい。勝負の世界に生きるからこそ、冷静に言葉を選んだ。(川峯千尋)

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