PR

池江「上出来すぎる」 闘病支えたインカレで笑顔

PR

<第96回日本学生選手権水泳競技大会> 競泳女子50メートル自由形・決勝 練習を終えて、笑顔を見せる池江璃花子 =1日午後、東京辰巳国際水泳場(代表撮影)
<第96回日本学生選手権水泳競技大会> 競泳女子50メートル自由形・決勝 練習を終えて、笑顔を見せる池江璃花子 =1日午後、東京辰巳国際水泳場(代表撮影)

 白血病による長期休養から復帰した競泳女子の池江璃花子選手(20)=日本大2年、ルネサンス=が1日、東京辰巳国際水泳場(東京都江東区)で開幕した日本学生選手権(インカレ)に初出場。女子50メートル自由形を25秒62で泳ぎ、4位入賞を果たした。インカレは、競技復帰後に出場を目指してきた舞台。「終わってほっとした。インカレを目標にこの1年間頑張ってきたので、泳ぐ前から感慨深かった」と笑顔を見せた。(川峯千尋)

 予選を25秒87の全体6位で通過し、上位8人で争う決勝に進んだ。決勝では日大のガウンをゆっくりと脱いで、プールに一礼。スタートの合図とともに、軽やかに水中へ飛び込んだ。

 最初こそ出遅れたが、持ち前のダイナミックな泳ぎで25メートル過ぎからスルスルと順位を上げた。優勝した親友の今井月(るな)選手(20)=東洋大=には離されたが、3位に0秒04差と迫る快泳に「4番は正直悔しいけど、いまの段階では上出来すぎる」と満足そうだった。

 池江選手にとって、インカレは常に心の支えだった。闘病中だった昨年9月の前回大会は、一時退院して3日連続で観戦した。好タイムで男子100メートルバタフライを制した同期の石川慎之助選手(19)=日大=が会場インタビューで「璃花子の帰りを待ちながらやってきた」と話すと、応援席で涙を見せた。「自分も負けてられない気持ちになった」。競技復帰への思いを、さらに強くした瞬間だった。

 今年3月にプール練習を再開してからは、同じ所属で日大の1学年先輩でもある持田早智選手(21)と山本茉由佳選手(20)と「3人でリレーを組んでインカレで優勝しよう」と約束。厳しい練習も「一緒に戦う」との誓いを力に変えて乗り越えてきた。

 2日以降に行われるリレー種目の出場は未定だが、池江選手はこのレースで日大女子チームの総合優勝に向けて重要な15点を挙げた。「去年は1点も稼げなかったので、今年は1点でも多く(点を)取ってやろうと思っていた。もし(リレーメンバーに)選ばれたら、使命だと思って全力を尽くして泳ぎたい」。闘病中で出場すらかなわなかった昨年1年間の思いを泳ぎにぶつける。

この記事を共有する

おすすめ情報