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池江「また、ここに戻ってきた」 練習再開わずか5カ月、目頭押さえ

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女子50メートル自由形を終え、感極まる池江璃花子=東京辰巳国際水泳場(代表撮影)
女子50メートル自由形を終え、感極まる池江璃花子=東京辰巳国際水泳場(代表撮影)
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 競泳女子の池江璃花子が29日、東京都特別水泳大会で女子50メートル自由形に出場し、約1年7カ月ぶりとなる実戦復帰を果たした。

美しい泳ぎ健在、ラストは「本能」に火

 体は一回り細くなっても、滑るように水面を進む美しい泳ぎは健在だった。池江が約1年7カ月ぶりにプールに帰ってきた。スタート台の前に立つと、「またここに戻ってきたんだなと実感した」。50メートルを泳ぎ切るとプールに一礼。目頭を押さえ、涙をこぼした。

 白血病による約10カ月の入院生活を経て、練習再開をしてからまだ約5カ月。細かいことは考えず、「何も考えず楽しんで泳ぐこと」を意識した。ただ、ラスト15メートルは勝負師の本能に火が付いた。「横を見たらみんなより前に出ていた。ここは負けたくないと思った」。懸命に腕を回し、10人が泳いだ組を1位でフィニッシュ。「組で1番になれたのがうれしい。アスリートとして負けたくない気持ちが残っていた」と笑った。

パリ五輪出場目指し、力強く

 目標としていた、日本学生選手権の参加標準記録26秒86も0秒54上回った。ただ、新型コロナウイルスの影響で出場者が絞られる。出場を確実にしたわけではなく、あくまで目標は2024年パリ五輪出場だ。「パリに向けて徐々にタイムや体を戻していければいい。ファンの方には夢や、目標を達成する姿を見てもらえれば」と池江。「第二の水泳人生」を歩み出した若きスイマーの言葉には、力強さがみなぎっていた。(川峯千尋)

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