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消えた夏の夢舞台…東北各校の球児と監督、思い複雑

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夏の甲子園中止について話す聖光学院の内山連希主将=20日、福島県桑折町(芹沢伸生撮影)
夏の甲子園中止について話す聖光学院の内山連希主将=20日、福島県桑折町(芹沢伸生撮影)

 新型コロナウイルスの感染予防のため、戦後初の中止が決定した夏の甲子園大会。夢の舞台への道を閉ざされた厳しい現実に、東北各地の選手や監督たちの言葉からは無念さがにじんだ。それでも、東北各県の高野連では代替の県大会開催を模索する動きもある。「練習は続ける」。球児や監督の思いは複雑だ。

■「小さい頃から夢見ていた」

 昨年まで13年連続で夏の甲子園に出場している福島県の強豪・聖光学院(伊達市)。中止決定を受け、内山連希主将(3年)は「心の準備はしていたが、小さい頃から夢見ていた舞台。『こういう状況では仕方ない』という気持ちが入り交じり複雑」との心中を吐露した。

 斎藤智也監督は「甲子園への思いが強いだけに、どうフォローしていいのか分からない。3年生にはかける言葉もない」などと選手を思いやった。ただ、代替の県大会が開催される可能性もあることから、練習を続けるという。

■「今年は校歌を歌わせたかった」

 昨年、45年ぶりに夏の甲子園出場を果たした秋田県の秋田中央(秋田市)の佐藤幸彦監督は「今年は学校創立100周年でもあり、昨年は甲子園で歌えなかった校歌を今年は歌わせたかった」と部員らを気遣った。ただ、代替大会の可能性もあるため、今後も通常の練習を続けるといい、「モチベーションは下がらざるを得ないだろうが、甲子園に向けて努力する意義を後輩につなぐためにも頑張ってほしい」と語った。

■感染者ゼロ、淡い期待も…

 「もしかしたら夏はやれるかも…」。新型コロナウイルスの感染者が全国で唯一確認されていない岩手県で、強豪校の一つである盛岡大付(盛岡市)の関口清治監督と小林武都主将は、淡い期待を持っていたことを明かした。

 首都圏の強豪校が感染拡大の影響で練習もままならない中、盛岡大付は時間を短縮しながらも練習を継続。県内限定で練習試合もこなしていた。岩手県高野連では代替の県大会開催を検討しており、関口監督は「優勝で集大成にしたい」と語った。

■「試練は乗り越えられる、と」

 昨夏の甲子園大会に出場した山形県の鶴岡東(鶴岡市)。中止の決定に佐藤俊監督は「高野連が決めたことで、しようがない」と冷静に受け止めつつ、「(部員たちは)若く、未来がある。(部員には)『試練は乗り越えられるものだ』というつもりだ」と語った。代替の県大会について佐藤監督は「ぜひやっていただきたい」と訴えた。

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