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【高校野球】各都道府県が独自大会模索の動き…日程面に課題も「夏の県王者を目指して」

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夏の甲子園大会の中止決定前、練習を続ける明徳義塾高の野球部員=20日、高知県須崎市(代表撮影)
夏の甲子園大会の中止決定前、練習を続ける明徳義塾高の野球部員=20日、高知県須崎市(代表撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、日本高野連は20日に今夏の第102回全国選手権大会と地方大会の中止を決定し、高校球児たちにとっては夢を失った形になった。一方で、すでに緊急事態宣言が解除された地域は多く、日本高野連は地方大会の代替大会の開催については各都道府県高野連の自主的判断に委ねる方針。日程面や球場の確保など課題は多いが、球児たちに集大成となる舞台を用意すべく、各都道府県の高野連は独自に大会を開催する道を模索していく。(上阪正人)

 戦局の深刻化で甲子園大会が中止された1941年には、夏から秋にかけて各都道府県で独自の大会が行われた過去の例もある。今回も多くの都道府県連盟が独自大会の開催を検討していることを明らかにした。

 愛知県高野連は予定されていた地方大会の日程通りに独自大会を開催し、6月20日に組み合わせ抽選会を行う。「大会をやるという指針を出したが、具体的なことを検討するのはこれから」と神田清理事長。実際、予定されていた日程で開催する上で課題は多い。

 現在も多くの都道府県で休校が続き、野球部員は長期間、練習ができないでいる。部活動の再開後体力や技術を戻すまで一定の準備時間が必要だ。さらに、授業日数確保のために夏休みが短縮されれば大会日程への影響は避けられない。

 独自大会の開催を目指す埼玉県高野連の神谷進理事長は「やるからには生徒が単なる思い出づくりではなく、夏の県王者を目指してやれるようにしたい」とエール。その上で「夏休みは8月1日から24日までに短縮される。大会開催期間も長くは取れない。試合時間短縮のため、7イニング制にしたり、(移動を少なくするため)地区予選を導入したりすることも検討材料になる」と話した。

 岐阜県高野連も独自に大会を開催する方針で、鍵谷英一郎理事長は「岐阜の県立高は6月15日から授業が再開するが、夏休み期間は20日間だけになる。開催に向けては慎重に対応しないといけない」と話す。日本高野連から今後示されるガイドラインに沿って協議を進めていく考えだ。

 球場確保の問題もあり、大阪府高野連の伊原登理事長は「京セラドーム大阪も含めた球場を押さえているのは7月11日から8月1日まで。日程を後ろへずらすのも難しい」と指摘し、開催可否を再検討する方針を示した。球児たちに戦いの場を用意できるかどうか、各都道府県連盟の判断にかかっている。

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