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茨城・明秀日立 「納得できない」3年生部員は落胆 夏の甲子園中止

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大会の中止を部員へ告げる明秀日立の金沢成奉監督(右)=20日、高萩市(三浦馨撮影)
大会の中止を部員へ告げる明秀日立の金沢成奉監督(右)=20日、高萩市(三浦馨撮影)

 8月10日から甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催される予定だった今年の全国高校野球選手権大会が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中止されることが20日、決まった。茨城県内の高校球児たち、中でも最後の夏に大舞台への切符を手にする夢が戦わずしてついえてしまうことになった3年生部員には、無念や落胆の表情が広がった。(三浦馨)

 一昨年春の選抜大会に初出場。今年は夏の甲子園初切符を目指していた明秀日立はこの日午後、合宿所のある同校高萩キャンパス(高萩市石滝)の教室に金沢成奉(せいほう)監督(53)が部員約100人を集め、大会の中止を告げた。

 「みんなが覚悟しながら、いちるの望みをかけていた甲子園という目標がなくなってしまった」。マスク姿の全員が静まり返る中、何人かがはなをすする音も響いた。

 「お前たちはコツコツと諦めず、やってきてくれた。だからこそ最高の高校野球の終わり方を目指して頑張ってほしい」と3年生部員をいたわる指揮官。県高野連が茨城独自の大会を開催する可能性に触れ、「私はその大会にかける。(実現すれば)3年全員にチャンスを与える。目指すは常に優勝だ」と士気を鼓舞した。

 ともに副主将で3年の石井寛人内野手(17)は中止を聞いて「つらいです。最後の夏にかける思いが大きかったので」。中心打者の久保田翔太内野手(17)は「いざとなると受け入れられないし、納得できない」と悔しがった。

 望みの残る茨城大会について、石井内野手は「最後まで全員でやりきりたい」。久保田内野手も「自分たちが出場した証として優勝したい」と意欲を見せた。

 金沢監督はこの日から心のケアや、今後の進路設定などのため3年生部員31人全員の面談を行っていく予定だという。

 一方、大会中止が決定したことを受け、茨城県高野連の榎戸努専務理事は20日、「選抜大会に続き、選手権大会も中止となり残念だ。今年の3年生については非常に気の毒という思いしかない」と話した。

 榎戸専務理事によると、同日WEB会議で行われた全国理事長会議で、日本高野連から地域ごとに選手権大会の代替大会を実施することが認められたという。県高野連では、県内で茨城独自の大会実施を検討しており、感染状況を踏まえつつ、26日に臨時理事会を開いて方針を決定する。

 茨城県の大井川和彦知事は県独自の基準に基づき、現在の感染状況を維持できた場合、早ければ6月8日にも県立高校の休校を解除、部活動も解禁するとの認識を示している。

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