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地方大会、独自開催を 監督経験者らから要望の声 高校野球中止で

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夏の高校野球中止。ひっそりとする甲子園球場=20日午後、兵庫県西宮市(甘利慈撮影)
夏の高校野球中止。ひっそりとする甲子園球場=20日午後、兵庫県西宮市(甘利慈撮影)

 夏の甲子園大会と出場権を懸けた地方大会中止が決まり、高校野球の監督経験者からは「仕方がない」と理解を示す一方、地方大会の独自開催について「ぜひ、やってほしい」と要望する声が上がった。

 巨人の丸佳浩外野手を育てた千葉経大付高の前監督、松本吉啓氏は「中止は納得せざるを得ないが、『かわいそう』という一言では済ませられない。もし、自分が監督の立場ならば、3年生に何と伝えればいいか悩む」と選手の気持ちを思いやった。

 選手たちは「3年の夏」を目標に練習をしてきた。約8割は高校野球を最後に選手生活から離れるという。「試合をすれば、勝とうが負けようが気持ちを切り替えられる。各都道府県の高野連には、独自大会の開催をぜひ、やってほしい」と要望した。

 松本氏は昨年3月で監督を退任。現在の3年生は1年生のときに指導している。同校も臨時休校に伴い部活動を自粛しているという。「沖縄から来ている子もいるので、ちゃんと試合をして、けじめをつけさせてあげたい。選手たちには『大きな山を乗り越えられたのだから、これからの人生も頑張っていける』と言ってあげたい」とエールを送った。

 千葉・柏陵高など公立4校を甲子園に導いた経験を持つ蒲原弘幸氏は「大変残念だが、命が大切なのでやむを得ない」と中止に理解を示した。代替試合開催について「2試合くらいでも良いので、地方大会をやらせてあげたい。そうすれば、思い出として残る。近くの地域同士で対戦すれば移動による感染リスクも少なくて済む」と提案した。

 「甲子園という病」の著作があるスポーツジャーナリストの氏原英明氏は「発表よりも中止の方針の報道が先行したのは残念」と話した。今後の地方大会の開催は各都道府県の高野連の判断に委ねられる。「鹿児島県で開催予定の国体に出る選手を選ぶ大会とすれば、実施が広がるのでは。選手もモチベーションが上がると思う」とアイデアを口にした。

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