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夏の甲子園中止 東京・国士舘「春の無念」晴らせず 

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 高校球児の夢の舞台が、春に続いて新型コロナウイルスのために消えた。日本高野連が20日決定した夏の甲子園大会の開催中止。春大会の代表校、国士舘は「夏こそ夢舞台に」と沈む気持ちを持ち直していたが、3年生が甲子園の土を踏む夢はこの日、断たれた。関係者は「中止は仕方がない」と受け止めながらも、無念さをあらわにした。

 国士舘の永田昌弘監督は20日、「一生懸命、頑張ってきて最後の大会に望みをかけてきた。3年生にとっては甲子園に行く最後のチャンスだったので非常に苦しい思いだ」と悔しがった。

 永田監督によると、新型コロナウイルスの感染拡大で3月中旬から部活動を休止し、69人の野球部員たちは自宅待機に。3分の1を占める寮生も実家に返し、各自で自主トレを続けていたという。当初は4月3日から練習を再開する予定だったが、5月末まで延長となり、部員同士が顔を見られない毎日が続いている。

 「昨秋の都大会で優勝しているのだから、自信を持ってもう一回、夏を目指そうと話していた」と永田監督。「高校で完全燃焼できなかった分、この先、レベルアップしたところで頑張ってもらいたいと伝えるしかない」と声を絞った。

 地方大会も中止が決まったが、永田監督は「なんとか都大会は開いてもらい、集大成となる試合をやらせてあげたい」と話した。

 昨夏甲子園出場を果たした2校からも、大会中止を残念がる声が聞かれた。

 国学院久我山の尾崎直輝監督は「命あってのスポーツ。中止は残念だが、受け止めなければならない」と肩を落とした。休校状態で部活もできないが、「選手たちは自宅で一人一人に合った体力向上や維持につながるトレーニングのメニューをこなしている」という。「今日までは甲子園出場という目標があって練習してきたが…」と言葉を詰まらせた。

 関東一の加藤雅子教頭も「中止は仕方ない」としつつ、「3年生にとっては大事な機会だった」と惜しんだ。野球部の寮は閉寮し、部員は全員自宅に帰っているといい、「自宅でトレーニングをしながら、学校や部活の再開を待っている」と話した。

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