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38日遅れで開幕の韓国プロ野球 コロナ起因のトラブルも

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韓国プロ野球開幕の5日、選手たちはマスク姿で試合に臨んだ=韓国・仁川(ロイター)
韓国プロ野球開幕の5日、選手たちはマスク姿で試合に臨んだ=韓国・仁川(ロイター)

 韓国のプロ野球は今月5日、当初の予定から38日遅れて開幕した。新型コロナウイルスの感染予防指針を細かく定め対策に万全を期す一方、試合では開幕前の準備不足に起因するトラブルも生じている。

 14日、昨季王者・斗山の金泰亨(キムテヒョン)監督が自陣打者の三振判定に抗議した。「バットにボールがかすったじゃないか。みんなが音を聞いていたぞ!」。通常のシーズンであれば、音がファンの大声援に掻き消される“特別な試合”を象徴する一コマだった。

 4月の台湾に続く世界で2番目の開幕となった韓国プロ野球。観客のいない球場の光景は一変し、ファンは場内の電光掲示板を通じオンラインで選手に声援を送る。審判やボールボーイ、韓国の応援スタイルの特色でもある女性チアリーダーらはそろってマスクを着用。選手は素手でのハイタッチや握手を自制するよう求められ、唾を吐く行為は禁じられた。

 韓国野球委員会(KBO)は開幕にあたり、44ページに及ぶ膨大な感染対策マニュアルを作成。選手に対し起床時や球場入り前の検温を義務付けたほか、関係者間の接触を最小限にとどめるため、ビジターチームの立ち入り区域を球場別に図示するなどした。

 日本野球機構(NPB)もKBOの指針について問い合わせを行っており、地元メディアは「日本野球が韓国から学ぼうとするかつてない状況」(マネートゥデイ紙)などと報じる。

 各球団は当初の予定通り144試合を消化する。選手の負担軽減を図るため、雨天中止などに伴いダブルヘッダーが開催される際には延長戦を行わない。オールスター戦は中止。プレーオフも試合数を減らす方針だ。

 手探りの運営が続く中、課題も浮かび上がる。外国人選手の一部は入国後2週間の隔離措置に伴い、調整不足で開幕戦に間に合わなかった。また、ストライク判定などの誤審により、審判を2軍戦の担当に降格させる異例の処分が複数回下されており、聯合ニュースはオープン戦の減少などで「判定の正確性を養う機会が不足していたとKBOが認定した」と報じた。(時吉達也)

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