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【主張】プロ野球の模索 停滞打破へ開幕を目指せ

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 新型コロナウイルスの影響で、開幕延期となったプロ野球とシーズンが中断されたサッカーJリーグが、開幕や再開の時期を模索している。

 緊急事態宣言が今月31日まで延長されたことにより、プロ野球もJリーグも、6月中の試合開催は難しくなったとみられている。

 外出自粛要請が続く中、スポーツイベントの開催に向けた動きには批判もある。

 しかし、大型連休を自宅で過ごした人々の多くが、健康維持のため、あるいは娯楽としてのスポーツに飢えを覚えたはずだ。チャンネルの選択肢にスポーツ中継がない日々は味気ない。

 スポーツは国民の活力だ。コロナ禍の出口はまだ見えず、厳しい状況も変わらないが、プロ野球もJリーグも開催に向けた前向きな協議を怠るべきではない。

 練習環境が制約を受けている選手たちには、再度の準備期間が必要だろう。故障の治療に充てたい選手もいるはずだ。

 できるかぎり早く開幕日や再開日を確定させ、選手が個々の状況に応じた準備に取り組めるような配慮が必要である。

 台湾プロ野球は4月12日に開幕して以降、無観客ながら4チームによるリーグ戦を順調にこなしている。5月8日からは観客を入れて開催する。最大1千人の動員でスタートするという。

 リーグは選手の行動管理を厳しくするなど防疫を徹底しており、行政と連携して観客入場に向けた開催計画の策定も早い段階から行ってきた。感染のリスクを最小限に抑えた開催方法について、日本は台湾との情報共有を進めるべきではないか。

 米国のスポーツデータ分析会社の予測では、2020年に世界で予定された約5万のスポーツイベントのうち、年内に行われるのは約53%という。スポーツ業界全体の収益も感染拡大前の予想から616億ドル(約6兆5400億円)の減少が示されている。

 社会に漂う停滞ムードを打破するためにも、国民に人気のあるプロ野球とJリーグは試合開催を通じて突破口を開いてほしい。

 まずは、選手や球団関係者からこれ以上の感染者を出さないことが大前提だ。行動の自制はプロ選手だけでない。国民一人一人も今は自制に努め、一日も早く日常に近い生活を取り戻したい。

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