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【プロ野球通信】見えぬ開幕に新人もやきもき

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DeNAの坂本裕哉(斎藤浩一撮影)
DeNAの坂本裕哉(斎藤浩一撮影)
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 新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球の開幕時期が不透明となり、今季入団したばかりのルーキーもやきもきする状況が続いている。プロ野球選手として新しい環境に身を置きながら、まだ見えぬ開幕に向けて複雑な心境で、工夫を凝らしながら調整を進めている。

 DeNAの坂本裕哉投手(22)は自主練習が続く今、1日おきに投球練習を行い、ランニングやウエートトレーニングなどもメニューに取り入れているという。「春季キャンプと同じイメージで強度の高い練習をして、体力的にも強化していくことをテーマにやっている」。イニングや打席に打者がいることを想定した投球練習を行うなどして、実戦感覚を失わない方策にも取り組んでいる。

 福岡大大濠高から立命大を経てドラフト2位でDeNA入りした即戦力左腕。3月1日に行われた西武とのオープン戦では3回3失点で敗戦投手になったが、同13日の日本ハム戦では4回1安打無失点と好投し、開幕ローテーション入りに近づいていた。「オープン戦で結構いい感覚で投げられていた。スムーズに開幕にいければベストだった」と本音が漏れる。

 大学時代は制球力を持ち味に戦ってきたが、オープン戦などでプロの打者と対戦。力みなどもあって制球が甘くなる場面もありながら、ボールの力強さで抑えてきた。「プロでのトレーニングで球威が上がったのはいいこと。細かいコントロールをもう一度自信にしていけるように、普段の投げ込みから意識しないといけない」。課題修正に取り組む毎日だ。

 新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、不要不急の外出はできない。寮で過ごす時間が増え、読書やチームメートとゲームなどを楽しんで過ごしているという。最近愛読しているのは、村上春樹著の「ノルウェイの森」。また、同じ左腕としてあこがれてきたソフトバンクの和田を題材にした本を読み、「大学生のころから科学的に投球フォームを考えて取り組んでいる。意識高くやってきてああいうフォームが手に入るんだなと参考になった」と、自らの成長の糧にする。

 即戦力ルーキーとして、明大からドラフト1位で広島入りした森下暢仁(まさと)投手(22)は、オープン戦4試合に登板して好投。開幕ローテを確実にしていたが、そのままシーズンインとはいかず、調子を持続しながら開幕を待ちわびる。巨人のドラフト2位で、チームの新人で唯一社会人出身の太田龍投手(21)は「けがをしないようにゆっくり作っていく」と話してきたようにマイペースで準備を続けてきた。3日の紅白戦では五回途中まで1安打1失点。「投げるスタミナが課題」と9日にはブルペンで151球を投げ込むなど、プロで戦える体づくりを進めている。

 記念すべきプロ1年目から、新人選手は難しい調整を強いられている。シーズンが開幕し、プロとして第1歩を記すまで、準備を怠らず進めていく。(運動部 小川寛太)

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