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【大阪国際女子マラソン】「MGCで培った力をさらに大きく」 日本陸連の河野長距離・マラソンディレクターに聞く

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日本陸連の河野匡マラソンディレクター=大阪市北区(寺口純平撮影)
日本陸連の河野匡マラソンディレクター=大阪市北区(寺口純平撮影)

 昨年9月15日に開催されたマラソンの東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」では男女各2人が五輪代表に内定し、残り1枠を男女各3大会の「MGCファイナルチャレンジ」で争うことになっている。ファイナルチャレンジでハイレベルなタイムを狙う意義や、今後の日本マラソン界の展望について、日本陸連の河野匡(ただす)・長距離・マラソンディレクターに話を聞いた。(丸山和郎)

 --MGCは日本マラソン界にとって初めての一発選考の代表システムだった。反響をどう感じているか

 「日本はマラソン人気が高いので、よりレベルアップした形でレースの面白さを伝える仕組みになったことは良かったと思います。あと、現場の選手や指導者の意識が変わったのが大きくて、レースや練習に取り組む姿勢の変化が生まれたことが一番大きな収穫でした。MGCシリーズでクリアすべきタイムや順位を設定したことで、そのハードルを越えるための練習をしなければいけなくなった。今まではレースの途中であきらめてしまうこともあったけど、一つ一つのレースを意味あるものにしようと、選手の後半の頑張りにもつながったと感じています」

 --ファイナルチャレンジの設定記録が女子は2時間22分22秒。ハードルは高いといえるが、その狙いは

 「純粋にスピードを求めていくレースを残したことで、アグレッシブなレースが期待できるでしょう。これまでの代表選考会では日本人選手が牽制し合うこともあったけど、今回はとにかく設定記録に対してどう頑張るか。昨年12月の男子の福岡国際では藤本拓選手(トヨタ自動車)が30キロまで日本記録を狙えるペースで走る姿が見られました。たとえ、チャレンジが失敗に終わっても、その経験が次のマラソンにつながるはずです」

 --女子は2005年に野口みずき選手が2時間19分12秒の日本記録を樹立して以降、2時間20分を切る選手は出ていない。世界と戦う上で、タイムの重要性をどう感じているか

 「タイムも比較材料になるけど、五輪は勝負優先なのでトータルでマラソン力がある選手が上位に入ってきます。ただ、やっぱり段階的にハーフマラソンのタイムが上がらないと、2時間20分を切るタイムはなかなか見えてこない。東京五輪代表に内定している前田穂南選手(天満屋)と鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)の2人はハーフや30キロでスピードをつけてから五輪に準備したいと話しています。それがどのような経過をたどるかによって、今後の展望も見えてくるでしょう」

 --日本マラソン界にとって、決して東京五輪だけがゴールではない。その先の青写真は

 「MGCで培った力がさらに大きくなる仕掛けは作っていかないといけない。男子は2018年に日本記録が相次いで更新されましたが、女子もワンランク上のレベルにチャレンジする仕掛けを作れば変われると思います。今回2時間22分22秒を突破しようという考え方で始めて、結果次第で次のシステムも考えていきたいと思っています」

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