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【鬼筆のスポ魂】V確率100%…東京五輪イヤーは阪神の年 植村徹也

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年賀式で挨拶する阪神の揚塩健治球団社長(門井聡撮影)
年賀式で挨拶する阪神の揚塩健治球団社長(門井聡撮影)

 早くも優勝の機運が高まっている。阪神の揚塩(あげしお)健治球団社長(58)は新年の年賀式で挨拶し「今年は東京五輪の年です。前回の東京五輪の年は阪神タイガースが優勝しています。イッツショータイム! 勝って勝って、ファンの皆さまに笑顔をお届けできるように、皆さんのご支援のほどよろしくお願いいたします」と語った。そして「機は熟しました」と言葉に力を込めたのだ。東京五輪イコール阪神優勝だ…と“V宣言”を行った!?

 データは背中を後押しする。56年前の1964(昭和39)年、東京五輪が行われた年にセ・リーグを制したのは阪神だ。藤本定義監督率いるタイガースは80勝56敗4分けで2年ぶり2度目の優勝を飾った。南海(現ソフトバンク)との日本シリーズは3勝4敗と敗れて初の日本一には届かなかったが、前回の東京五輪の年に優勝したのは歴史的な事実なのだ。

 過去に一度しかない東京五輪で阪神は勝っているので、データ的にはV確率100%と言っても誰からも文句は言われない。となると、2005年以来、15年ぶりの優勝を夢見る阪神ファンは今年こそ、美酒に酔いしれることができるかもしれない。

 阪神球団は今オフ、外国人選手をこれでもか…と獲得した。野手では4番候補にメジャー通算92本塁打のジャスティン・ボーア内野手(31)を獲得。韓国球界で活躍したジェリー・サンズ外野手(32)も獲った。昨季105試合に出場して打率2割8分4厘、12本塁打、49打点のジェフリー・マルテ内野手(28)は残留した。

 投手陣も先発候補としてジョー・ガンケル投手(28)、リリーフタイプのジョン・エドワーズ投手(32)、昨季までソフトバンクで3季プレーしたロベルト・スアレス投手(28)の3投手を獲得。昨季6勝8敗のオネルキ・ガルシア投手(30)と呂彦青投手(23)は残留した。野手と投手を合わせて外国人8人体制は球団史上初めてだ。

 ここ数年、阪神の外国人補強は失敗続き。昨季もシーズン途中に獲得したヤンハービス・ソラーテ内野手(32)は打てない、守れないですぐに解雇。それ以前もウィリン・ロサリオ内野手(30)、エリック・キャンベル内野手(32)、マット・ヘイグ内野手(34)…と失敗の連続だった。しかし、今季は野手3人に投手5人。誰かが“当たり”ならばいいわけで、手厚い補強と言えなくもない。

 外国人の1軍登録枠は4人。投手または野手として同時に登録申請できるのはそれぞれ3人までだ。「8人獲っても1軍に置けるのは4人までで、後の4人は2軍。非効率の上に、2軍で外国人を起用すれば若手の出場機会が減る。多く獲ればいいってもんじゃあない」という阪神OBの言葉も聞こえてくるが、外国人勢が4番とエースにハマってくれれば、チームの躍進は間違いないだろう。

 昨季は監督就任1年目だった矢野燿大(あきひろ)監督(51)も69勝68敗6分けで3位に入り、クライマックスシリーズのファイナルステージに進出したことで、采配に自信を深めたのだろう。就任2年目の今年は「優勝しか見ていない」と強気な言葉を吐いている。きっと、外国人8人の操縦法にも自信があるのだろう。

 東京五輪の開催で今季は7月21日から8月13日までシーズンに中断が入る。V確率100%のデータは生きているのか…。生きていると信じたい。頼むから死ぬまでにもう一度、優勝を見せてほしいものだ。(特別記者・植村徹也)

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