PR

挑むのではなく目指す「2年目のジンクス」 阪神矢野監督、15季ぶり胴上げへ決意

PR

インタビューに答える阪神の矢野燿大監督(山田哲司撮影)
インタビューに答える阪神の矢野燿大監督(山田哲司撮影)

 昨季、シーズン最終盤の6連勝でセ・リーグ3位に滑り込み、クライマックスシリーズ(CS)進出を果たしたプロ野球の阪神タイガース。最下位に沈んだチームの立て直しに就任1年目で成功した矢野燿大監督(51)が、今季目指すのは「2年目のジンクス」だ。2005年を最後に遠ざかるリーグ優勝に向け、決意を語った。  (上阪正人)

今季も次の塁を

 就任2年目の20年シーズンをいかに戦うか。方針はすでに頭の中にはっきりと描かれている。「投手を中心としながら、足とか小技を使っていく」

 「超積極的」を掲げた昨季はルーキーながら36盗塁で盗塁王に輝いた近本光司を筆頭にリーグトップの100盗塁を記録し、走るチームへと変貌を遂げた。相手チームの警戒心も「だいぶ植え付けられた」と自負をのぞかせる。「みんなでやれた100盗塁。次の塁を狙う気持ちをつなげられれば、野球はうまくなる」

 たとえ凡打であっても一塁までの全力疾走を怠らないなど、選手一人一人の意識改革は今季も続く。その上で目指すのは15季ぶりのペナント奪取、そして1985年以来35年ぶりとなる日本一だ。

2軍も一丸で

 ただ、ジョンソン、ドリスら外国人選手の退団もあって、戦力の低下を懸念する声もある。タフな戦いとなりそうだが、そこは昨季活躍できなかった選手への期待もある。「2軍にいた選手には1試合、自分がヒーローになる試合を作ってもらいたい。シーズンは長いから、その中で2軍の選手が出てきてくれるのはすごく力になる」

 昨季は若手を積極的に起用する一方、2軍でくすぶる中堅選手のことも常に気にかけてきた。「荒木(郁也=10年目)がお立ち台に立つような活躍をしてくれたら、チームにとってもいいこと。(伊藤)隼太(9年目)も、代打でもスタメンでも自分の一打で決める試合を作ってほしい」。理想とする、縦じまのユニホームを着る選手たちが一丸となって戦う野球が実現すれば、目標に大きく近づくと力を込める。

星野氏も岡田氏も

 矢野監督にとって縁起のいいデータもある。近年の阪神の2回のリーグ優勝は、ともに就任2年目の監督によって成し遂げられているのだ。

 1985年以来の優勝となった2003年は星野仙一氏(18年死去)、05年は岡田彰布氏(62)の就任2年目。それだけではない。両氏の後にチームを率いた真弓明信(66)、和田豊(57)、金本知憲(51)の各氏も就任2年目はいずれも2位で、在任中最高の成績を収めている。

 矢野監督自身は現役時代、03年と05年のリーグ優勝に正捕手として貢献し、優勝パレードも経験した。「(沿道で)涙を流してくれる人もいた。俺らが頑張ることで、多くの人たちが『頑張る力をもらえた』と言ってくれる。ファンの人に支えてもらっていることを実感してめちゃくちゃ感動した。今の選手にもあれは味わってほしい」

この記事を共有する

おすすめ情報