PR

【プロ野球通信】目が離せない1年迎えたヤクルトの山田哲人 東京五輪にFA権の行方も

PR

昨年のプレミア12決勝の韓国戦で、3点本塁打を放つ山田哲。注目の一年となる=2019年11月17日、東京ドーム(福島範和撮影)
昨年のプレミア12決勝の韓国戦で、3点本塁打を放つ山田哲。注目の一年となる=2019年11月17日、東京ドーム(福島範和撮影)

 ヤクルトの山田哲人内野手(27)にとって、重要な1年がスタートした。2020年は、東京五輪や国内フリーエージェント(FA)権取得など節目となる出来事がめじろ押し。背番号1から目が離せない一年になる。

 「一番は優勝。個人的には今まで以上の成績を残せるようにしたい」。プロ10年目を迎える山田哲は、今季にかける思いをそう口にした。年俸は、02年のペタジーニ(4億5千万円)を超えて球団史上最高額の5億円に到達し、「青木と一緒に引っ張ってほしい」と球団の期待値は高まるばかりだ。

 「悔しい」という言葉で振り返った昨季。トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を目指して主に3番打者としてプレーし、8月14日のDeNA戦で30号アーチ、同29日の同戦で30盗塁に到達した。

 しかし、3割前後を推移していた打率が6月以降に徐々に下降。最終的に打率・271となり、目標には届かなかった。また、チームは5月中旬からセ・リーグタイ記録の16連敗を記録。「納得いくシーズンではなかった」と本音が漏れた。

 「トリプルスリーは成し遂げたい」と、今季は前人未到の4度目の達成を見据える。主砲だったバレンティンがチームを去ったことで他球団のマークも集中しそうだが、「自分のスイングができれば、はねのける自信はある」と力強い。

 今季は日の丸を背負ってのさらなる活躍も期待される。今夏の東京五輪で金メダルを目指す日本代表「侍ジャパン」にとって、重要な役割を担うためだ。昨年11月の国際大会「プレミア12」では、代打や本職ではない一塁手として出番を得る中、決勝戦の韓国戦では逆転の3ランを放って世界一の立役者になった。

 「どんな場面でも、任されたところで仕事をしたい」という27歳の存在は、稲葉監督にとっても頼もしいに違いない。「(東京五輪に)出場したい気持ちは強い。一つのモチベーションにして頑張りたい」と言葉に力を込める。

 さらに、オフには去就面で注目を集めるのは必至だ。順調にいけば、今季中に国内FA権を取得する。昨年12月に行われた契約更改の場では、球団が提示した複数年契約ではなく単年契約を選択し、「FA宣言するかもしれないし、しないかもしれない。決めていないけど、取得することで選択肢は広がる」と本人も含みを持たせた。

 長打だけでなく足もあり、6年連続で130試合以上に出場してきた強靱(きょうじん)な体も魅力。二塁手を固定できていない球団も多く、FA宣言すれば複数球団が獲得に動くことも予想される。シーズンオフまで球界をにぎわしそうだ。(運動部 小川寛太)

この記事を共有する

おすすめ情報