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【大阪国際女子マラソン】小原怜、MGC本番へ「まだ通過点」

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第38回大阪国際女子マラソン 日本勢トップの2位でゴールした小原怜(天満屋)=27日、大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居(南雲都撮影)
第38回大阪国際女子マラソン 日本勢トップの2位でゴールした小原怜(天満屋)=27日、大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居(南雲都撮影)

 勝ちきれなかった。小原怜(天満屋)は30キロ地点で最初のスパートをかけたが、アフリカ勢を引き離せず。勇気を振り絞った35キロでの2度目のスパートも失敗に終わった。「正直、不完全燃焼。気持ちは最後まであきらめていなかったけど、体が動かなかった部分も大きかった」と唇をかんだ。

 すでにMGC切符をつかんでいた小原は「自分の殻を破るため」に大阪に来た。過去4度のマラソンで優勝経験がなく、MGCに弾みをつけたかった。ただ、年が明けてから肋骨付近に痛みが出て2週間近く練習できなかった。心に焦りの気持ちが渦巻き、「寮の部屋で大泣きした。あんなに泣いたのは初めてだった」と振り返る。それでも、再び気持ちを奮い立たせてスタートラインに立ち、2度のスパートで意地はみせた。

 2016年名古屋ウィメンズで田中智美(ともみ=第一生命グループ=に1秒差で敗れ、リオデジャネイロ五輪出場を逃した。その後も足の疲労骨折があり、「走り方が分からなくなって陸上をやめたいと思ったことがある」。そんなとき、練習日誌を眺めては過去の経験を振り返り、東京五輪へと気持ちを向けてきた。

 男子は大迫傑(すぐる)=ナイキ=が日本新記録を樹立するなど明るい話題が多いが、女子は停滞気味。武冨豊監督は小原に「日本新を狙う気持ちを持ったことがあるのか」と問いかけたことがあるが、返事はあいまい。潜在能力の高さに期待しているからこそ、メンタルの弱さが出てしまう教え子の姿がもどかしくもある。

 次のマラソンはMGC本番になる。初めて日本人トップに入った28歳は「過去の自分を乗り越えられたのかどうかは分からない。まだ通過点だと思います」。揺るがない強い心が必要になる。(丸山和郎)

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