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【プロ野球通信】故障者続出でヤクルトはまさに「ヤ戦病院」 本社株主総会で管理体制問う声も

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故障者続出でヤクルトはまさに「ヤ戦病院」 本社株主総会で管理体制問う声も

プロ野球通信更新
内野安打の際に右足を痛め、ベンチへ戻るヤクルトのバレンティン(中央)=6月4日、神宮の西武戦 1/4枚

 主力に故障が相次ぐ今季のヤクルト。まさにインターネットで「ヤ戦病院」と揶揄される状態に陥っている。戦力の低下もあって、パ・リーグの強力打線と球威のある投手陣を相手にした交流戦ではスタートから1分けを挟んで10連敗。その後、ヤクルト本社の株主総会では、ケガ人続出で最下位に沈むチームについて選手の管理体制を問う声などが出るなど物議を醸している。

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 チームでは正三塁手の川端慎吾(29)が腰痛(椎間板ヘルニア)のため、開幕から2軍で調整を続けている。加えて4月19日には正一塁手の畠山和洋(34)が左足肉離れで選手登録を抹消され、主砲で外野手のバレンティン(33)も6月8日に右太もも肉離れで戦列を離れた。

 さらに6月15日には正捕手の中村悠平(27)が試合中に打者のファウルを右足に受け、大腿骨挫傷の診断で登録抹消となった。また、先発投手では山中浩史(31)が下半身の張りのため5月17日、小川泰弘(27)が背中の張りを訴えて5月27日にそれぞれ戦線を離脱した。

 6月21日に東京都港区内のホテルで開催されたヤクルト本社の株主総会では「今年もケガ人が続出。主力で(年俸)何千万円、何億ともらっている選手が休みっぱなしだが、管理体制はどうなっているのか」「捕手が足りない。補強の予定はないのか」といった質問が飛んだ。

 これに対し、衣笠剛球団社長(68)は「最もケガ人が多かったのは2011から13年にかけて。選手のコンディショニングサポート体制を見直した結果、人数的にはケガ人は少なくなっているが、今年は主力選手のケガが目立つ」と説明。「よりケガの出にくい体制づくりは、これからも進めていかなければならないと思っている」との考えを示した。

 現場を預かる真中満監督(46)は故障者が相次ぐチーム状況に「何でこうなるのか…」と苦悩の表情。一方で、選手がコンディションをうまく維持していくためには「本人の自覚(の部分)もやはり大きい」との考え方だ。

 「(担当者が)メニューをしっかり組んで、(選手は)それに沿ってやっているけれども、トレーニングに関する取り組み方によってはいい悪いは別にして、個人差が出るからね」と指揮官。

 選手は与えられたメニューをただ漫然とこなすのではなく、自分の体のどの部分へどういった効果があるのかを考えながらトレーニングをこなさなければ、ケガを防ぐのは難しいともいえそうだ。

 バレンティンはようやく肉離れが完治し、6月30日に1軍へ昇格したものの、前日の29日には4番を担ってきた雄平が右手の有鉤骨骨折でチームを離脱。7月1日には抑え投手の秋吉までもが右肩の違和感で登録を抹消され、ヤクルトの受難は続く。(浦)

写真ギャラリー

  • 一塁への走塁で左足肉離れを起こし、ベンチへ下がるヤクルトの畠山(中)=4月18日、熊本・藤崎台県営野球場の巨人戦
  • 腰痛のため、2軍で調整の続くヤクルトの川端
  • 試合途中に背中の張りを感じ、降板するヤクルトの小川(左)=5月27日、ナゴヤドームの中日戦