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世界のテニス界が炎上している。女子蔑視発言 容姿に皮肉も

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世界のテニス界が炎上している。女子蔑視発言 容姿に皮肉も

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 米国カリフォルニア州インディアンウェルズで20日まで開かれていた国際テニス大会、BNPパリバ・オープンで、大会主催者の女性蔑視とも取れる発言が男女のスター選手をも巻き込んだ騒動に発展している。主催者は「いまのプロテニス界は男子選手で持っている」などと発言、さらには個別の選手の容姿にまで言及して、女子選手らの怒りを買った。このため、主催者は謝罪に追い込まれ、事態は収束に向かうかに見えた。しかし、今度は男子選手が「賞金は男女半々ではなく男性選手の方が多くもらうべきだ」と発言。騒ぎは再燃した格好だ。(SANKEI EXPRESS)

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 21日付英BBC放送や英紙デーリー・メール(いずれも電子版)などによると、きっかけとなったのは、20日午前、決勝前の記者会見で、大会主催者で会場のインディアンウェルズテニスガーデン最高経営責任者(CEO)のレイモンド・ムーア氏(69)が発した言葉だった。

 「女子テニス協会(WTA)は男子(選手)の威光を傘に着ている。もし私が女子選手だったら毎晩、ひざまずき(男子プロテニス界のビッグ4のうちの2人である)スイスのロジャー・フェデラー選手(34)と、スペインのラファエル・ナダル選手(29)が生まれてきてくれたことに感謝するよ。なぜなら彼らがテニスというスポーツを支えているからね」

 この発言に、4大大会(グランドスラム)のシングルスを21度制している米国の女王、セリーナ・ウィリアムズ選手(34)が激怒。セリーナ選手は「どんな女子選手も、ひざまずいてありがたがる必要はない」と反論、「男女両方のファンがいる。発言は大きな間違いで、非常に不正確な表現だ」と憤慨した。

 また、WTAのスティーブ・サイモンCEOも「彼の今日のコメントに大変な失望と懸念を抱いた」との声明を発表したため、ムーア氏は謝罪文を出す羽目になった。そして騒動はこれで終わったはずだった。

ジョコビッチの「賞金に不満」には支持も

 ところが、今度は同じビッグ4の1人で世界ランク1位のセルビアのノバク・ジョコビッチ選手(28)が、まるでムーアCEOに同調するかのような発言を行ったのだ。ジョコビッチ選手は「統計では、男子テニスの試合の方が(女子テニスの試合より)はるかに観客数が多い。これは、われわれが女子選手より多くの賞金を得るべき理由のひとつだ」と言い放った。

 この発言についても、セリーナ選手が「昨年の全米オープンの女子決勝のチケットは、男子決勝よりかなり前に完売した。」などと反論した。

 20日のシングルス決勝では、ジョコビッチ選手が優勝した一方で、セリーナ選手は、ベラルーシのビクトリア・アザレンカ選手(26)に敗れて惜しくも準優勝だった。しかし、注目は試合の結果よりも、むしろ3人の発言の方だ。

 世界のテニス界では多くの試合で賞金に男女差があるが、賞金額がとりわけ大きい4大大会(全豪オープン、全仏オープン、英ウィンブルドン選手権、全米オープン)では男女同額。男子選手が5セットマッチなのに対して、女子選手は3セットマッチであるにもかかわらずだ。男子選手らに不満があるのも事実で、加えてジョコビッチ選手の発言は、賞金をチケットの販売額や試合のテレビ放送の視聴率に基づき割り振るべきとの主張でもあり、支持する声も少なくない。

 だが、ムーア氏に関しては別だ。英紙ガーディアン(電子版)によると、彼は会見で個別の女子選手の名前を挙げた上で、「彼女らのような魅力的な外見の選手もいる」などと述べ、決勝に勝ち上がったセリーナ選手らの容姿に対する当てつけとも取れる発言までしている。もはや論外で、20日付米経済誌フォーブスは「今回の発言は彼にとって『ゲームセットマッチ』を意味するものになるかもしれない」と批判している。