産経ニュース for mobile

【サッカー日本代表】選考の随所に見せた“ハリル色”、現実見据えベテランも排除せず

記事詳細

選考の随所に見せた“ハリル色”、現実見据えベテランも排除せず

サッカー日本代表更新

 まるで大学の講義のようだった。壇上から前に出たハリルホジッチ監督はスクリーンを使って、代表メンバー一人一人の名前を読み上げ、時折説明まで加えた。

 メンバーは31人と異例の多さ。昨年のブラジルW杯、1月のアジア・カップメンバーを中心としながら、攻撃陣には縦への突破力が魅力的な宇佐美、永井らを抜擢(ばってき)した。

 速さと運動量を重視した人選といえる。永井については「代表に少し足りない、(相手DFの)背後へのスピードをもたらせる」と説明。山口らの選出からは、90分間走り切る運動量を求める方針が読み取れる。

 3年後を見据えた世代交代にも着手。「私はロシアW杯の準備のためにきている」とし、30代は3人にとどまった。

 ただし、ベテランの実力者を排除するつもりはない。今回は選外だった代表歴代最多出場記録を更新中の遠藤に敬意を表し、毎試合、勝利を目指すために「そのときベストパフォーマンスを出せる選手を呼ぶ」と強調した。

 日本サッカーの理想形を見据えながら、その都度、最良の結果を出すために現実的な選択もいとわない。柔軟な対応力こそ、ハリルホジッチ監督の真骨頂かもしれない。「最初の試合は、どういった方向でいくかお見せしたい」。27日のチュニジア戦に期待が膨らんだ。(小川寛太)