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【スポーツ雑記帳】出世頭は意外や「ドラ4」…イチロー、青木、金本、和田の“至宝揃い”、今年は?

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【スポーツ雑記帳】出世頭は意外や「ドラ4」…イチロー、青木、金本、和田の“至宝揃い”、今年は?

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楽天から4位指名を受け、野球部員に肩車されるルシアノ・フェルナンド=10月23日、栃木県小山市の白鴎大(桑島浩任撮影) 「不作」と言われながら、今年も個性豊かな選手が指名を受けたプロ野球の「ドラフト会議」。150キロ台の速球を誇る本格派右腕の有原航平投手(早大)が4球団の競合の末に日本ハムが交渉権を獲得するなど、今年も数多くのドラマが生まれた。ドラフトでの「1位指名」は、指名された選手にとって一生離れることのない栄誉ある称号。だが、厳しいプロ野球の世界。必ずしも「1位」だからといって活躍できるとは限らない。実際、中心選手として活躍が目立つのが、「4位」の選手たちだ。今年のドラフト4位から、未来の球界を担う逸材を探った。

 ■「筆頭格」はイチロー

 多くの球団にとって、投手陣の整備は最重要課題。ドラフト会議でも、1~3位の上位指名は投手中心になるケースが多い。そこで「下位指名の選手こそがスカウトたちの腕の見せどころ」(パ・リーグ球団関係者)であるのが球界の常識。過去のドラフト会議では「4位」から、球界で活躍する選手が数多く生まれてきた。その筆頭格といえる存在が、現在も大リーグで活躍するイチロー(ヤンキース)だ。

 イチローは愛工大名電高から1992年、ドラフト4位でオリックスに入団。「振り子打法」を駆使して94年には史上初のシーズン200安打を達成した。大リーグに移籍してからも屈指の好打者として活躍するなど、日本球界が生んだ“至宝”といえる。

 イチローのほかにも、今季初めてワールドシリーズに出場した青木宣親(ロイヤルズ)もドラフト4位出身。通算2000安打を達成している金本知憲(阪神)、前田智徳(広島)もドラフト4位である。

 現役選手では、和田一浩(中日)、栗山巧(西武)、亀井善行(巨人)といった各チームを代表する中心選手もそうだ。

 ■西武は「隠し玉」を用意

 今年の「4位」指名の選手は個性豊かな選手がそろった。

 昨季は日本一に輝きながら、今年は一転して最下位に沈んだ楽天。1位で安楽智大(愛媛・済美高)を獲得したが、4位には日本人の祖母を持つ日系ブラジル人、ルシアノ・フェルナンド(白鴎大)を指名した。長打力と強肩が魅力の外野手で、将来の主軸候補としての期待がかかる。

 Bクラスの巻き返しを図る中日が指名したのは石川駿(JX-ENEOS)。明大時代は故障に泣いたが、韓国・仁川で行われたアジア大会では日本代表に選出されるなど、広角な打撃が魅力の内野手。ベテラン野手が多い中日にとっては、即戦力の期待がかかる24歳だ。

 “隠し玉”を用意していたのが、今季5位と低迷した西武。ドラフト4位では玉村祐典(敦賀気比高卒)を指名。高校時代、投手として甲子園に出場しながらも卒業後は無所属で過ごすなど、球界ではほぼ無名の存在。ただ、140キロ台後半の直球を投げ込むなど潜在能力は高く、「担当のスカウトが地べたをはいずり回って探してきた選手。指名する意志は強かった」(西武・鈴木球団本部長)という逸材だ。

 ドラフトの指名順位が1位や4位であっても、プロに入ればスタートラインは一緒。新たなスター選手は、果たして生まれるか。

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