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50周年記念インタビュー

海の生き物は、
発見と感動に満ちています
鴨川シーワールド 館長 勝俣浩さん

シャチとともに、半世紀

──いよいよ50周年を迎えました。

1970年に「海の世界との出会い」をコンセプトに開業して以来、50年というのは大きな歴史です。お越しいただいたたくさんのお客様と、鳥羽山照夫初代館長をはじめ先輩方に感謝申し上げます。節目の年に私が館長を務めるという巡り合わせにはプレッシャーも感じますが、より多くの方に知っていただくとともに、新たなことを学ばせていただくチャンスととらえ、スタッフ一丸で頑張っています。

──歴史を振り返ると。

鴨川シーワールドはオープン当時からシャチのパフォーマンスが人気を博し、施設全体としても貴重な海の生き物に間近で触れる機会を提供してきました。私自身も今回、過去の記録を整理しているところですが、シャチをはじめ、カワイルカなど希少な生き物を飼育し、繁殖や研究調査にも早くから取り組んできたことを再認識しました。私たちの飼育や繁殖のノウハウが評価されているのも、こうした長年の積み重ねが実を結んだからこそです。

──園内の様子に変化はありますか。

時代が変わり、休日の過ごし方が多様化するなかでも、たくさんのお客様にご来場いただいているのがうれしいですね。昔は特にお正月など、シャチのパフォーマンスで「晴れ着をぬらさないように」と工夫してやる雰囲気がありましたが、最近はむしろ水しぶきがかかるのを期待して来場いただく方も多くなり、生き物と皆さまとの距離感が近くなってきた気がします。

自身にも、忘れられない思い出

──鴨川シーワールドの人気の理由は何だと思いますか。

太平洋の海原に面した好立地で、さらに複数の海獣のパフォーマンスが見られる数少ない水族館です。さらに海の哺乳類は、活字や映像では見たことがあっても「知っているようで知らない」生き物。実際に目の前にすると、発見や感動がたくさんあります。

地元生まれの私も、子どもの頃、鴨川シーワールドで初めてシャチのパフォーマンスを見た記憶が色褪せません。恐いと思っていたシャチが、トレーナーと協力していろいろな技を見せてくれるのに心底驚いて、感激したのが昨日のようです。

──その思い出の場所で働いているのですね。

学生時代に自然科学や畜産を学んだあと、動物の生態や行動をもっと知りたいと、愛着のあった鴨川シーワールドに入社しました。2020年で34年目になります。10年以上はシャチ専門で、飼育員として世話もすれば、パフォーマンスの出演、ペンキを塗ったりものを修理したりという施設整備まで、シャチ中心の生活。毎日のように水中でシャチに“遊ばれ”ながら鍛えられました。

4年前に飼育部門トップである館長になってからは、これからの鴨川シーワールドを担っていく若手も巻き込んで、新しい試みにもチャレンジしています。若い従業員は人との関係づくりやプレゼン技術にも長けているので、実直な鴨川シーワールドにそんな長所を加えてくれるとうれしいですね。

生き物への愛を育む場に

──50周年の先に向けた取り組みを教えてください。

動物の飼育記録をデジタル化して整理・保存するプロジェクトを進めているところです。失われない形で保管するとともに、スムーズに確認や利用ができる体制を作ります。また須磨海浜水族館(神戸市)の再整備を、鴨川シーワールドの親会社であるサンケイビルが中心となり手掛けることになりました。鴨川で手狭になっていたシャチの飼育施設が増えることになり、繁殖を増やすなど、鴨川シーワールドにも還元できると期待しています。

──今後の抱負を。

世界ではたくさんの野生動物が危機に瀕しているなか、「我々は自分の愛するものだけを守り、理解できるものだけを愛する、そして教えられたことだけを理解する」という言葉があります。生き物を直接見て知ってもらうことで、守ろうとする気持ちや勇気が湧いてくるのではないでしょうか。私たちはこれからも、鴨川シーワールドならではの魅力的なパフォーマンスや展示を通して、生き物の呼吸を感じられる機会を提供していきます。

動物のストレスを減らしながら、水族館にしかできないそんな役割を果たしていくことが、ますます意義深くなっています。コストもかかりますが、経営側と一緒になって前へ進めていくのも飼育部門トップの役割と感じています。

──最後に、読者にメッセージをお願いします。

動物への感染予防も含め、人数制限などの感染症対策を徹底して営業再開しました。ぜひ50周年の鴨川シーワールドにお越しください。

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